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日本史「わき役」たちの言い分―われらが歴史を盛り上げた!

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  • サイズ 文庫判/ページ数 338p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784569667157
  • NDC分類 281.04
  • Cコード C0121

出版社内容情報

歴史を盛り上げたわき役の「言い分」を徹底分析。

菅原道真、建礼門院徳子、佐々木道誉など、日本史の中で、「わき役」と見なされた人物たち。数奇な運命を、その言い分をもとに検証する書。

和気清麻呂、山本勘助、尾張宗春など、日本史の中で“わき役”とみなされた人物たち。言ってみれば、名前こそ知られているものの、何をしたのかがよくわからない。その時代にあって、「主役」が目立ちすぎて、脇に回らざるを得なくなった人々だ。しかし、彼らがそれぞれに成したこと、後の世に残した功績には見逃しがたいものがある。そうした事績に改めてスポットライトを当てて、その「言い分」を聞いてみようというのが本書の趣旨。

▼例えば、「学問の神様」と言われた菅原道真は、すぐれた文人であることばかりが強調されて、彼が有能な政治家であったことは忘れ去られた感さえある。はたして本当か。彼は朝廷の官僚として最高の地位にまで上り詰めたが、最後は罪人として亡くなっている。この世の常として、彼の政治家の功績はほぼ抹消されたと著者は想像する。こうした通説では見えにくい15人の本音をあぶり出す。

▼文庫書下ろし。

〈I〉古代~中世(和気清麻呂、菅原道真、源範頼、健礼門院平徳子、佐々木道誉) 〈II〉戦国(山中鹿之助、山本勘助、お市の方、筒井順慶、安国寺恵瓊) 〈III〉近世~近代(徳川秀忠、尾張宗春、小栗上野介忠順、山岡鉄舟、中江兆民)

内容説明

安徳天皇の母として、悲劇の一生を歩んだ建礼門院徳子、「婆娑羅をモットーに」乱世を型破りに闊歩した佐々木道誉…。日本史において主役でなく、徹頭徹尾「わき役」として存在しながら、独自の魅力を放つ人物たち。本書は、歴史的事実を踏まえ、その数奇な宿命に生きたわき役の心中に秘められた“言い分”を代弁した歴史読み物。通説からは見えにくい15人の本音をあぶり出す。

目次

1 古代~中世(和気清麻呂―新たなる「平安」の時代を切りひらいたテクノクラート;菅原道真―国政改革に生涯をささげた卓越せる文人官僚;源範頼―和をもって「平家追討」の壮挙をささえた大将軍 ほか)
2 戦国(山中鹿之介―“完全燃焼”すべく、おのれの信念をつらぬき通す;山本勘助―主役・信玄の“わき”をかためた戦国屈指の名軍師;お市の方―戦国の世を影で動かしつづけた女丈夫 ほか)
3 近世~近代(徳川秀忠―徳川幕府のいしずえを築いた律儀にして厳格な将軍;尾張宗春―大衆文化の冒険に賭けた尾張の殿さま;小栗上野介忠順―日露戦争に勝利した近代日本海軍最大の功労者 ほか)

著者等紹介

岳真也[ガクシンヤ]
1947年、東京生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業、同大学院社会学研究科修了。66年、学生作家としてデビュー。98年に著した『吉良の言い分 真説・忠臣蔵』(上下巻、小学館文庫)は、各紙誌で話題を呼び、ベストセラーとなった。西武文理大学客員教授。法政大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金吾

26
通説との比較はなかなか面白かったです。源範頼、筒井順慶が良かったです。2023/02/27

そらねこ

18
歴史はやっぱり勝者の都合の良いように残されているものなのだなと改めて実感。小説ならいいのかもしれないけど、「なのかもしれない」「ではないだろうか」があまりに多いともやもやしてしまう。山岡鉄舟のすごさを知れたのは収穫だったので彼について書かれた本を読んでみたい。【図書館本】2017/06/05

雨巫女

0
この人達を脇役と思えない程凄い人ばかりですね。2009/06/08

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