PHP文庫
日中戦争がよくわかる本―20ポイントで理解する

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  • サイズ 文庫判/ページ数 349p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784569667034
  • NDC分類 210.7
  • Cコード C0131

出版社内容情報

歴史の分岐点となった日中戦争を知る入門書!

日本が100万の兵力を投入して戦い続けた日中戦争。その引き金となった盧溝橋事件から末期の大陸打通作戦まで、全体像を平易に解説。

日本が100万の兵力を投入して戦い続けた日中戦争――。1937年7月から1945年8月まで、約8年間にわたる泥沼の長期戦は、中国を支援するアメリカ・イギリスとの太平洋戦争を引き起こし、最終的に日本の降伏によって同時に幕を閉じた。

▼本書は、日中衝突の直接の引き金となった「盧溝橋事件」から、戦争末期に行なわれた中国を南北の鉄道で貫通する「大陸打通作戦」にいたるまで、主な戦闘の実態やその原因を、20項目で分かりやすく解説する。

▼その他にも、「満州事変と日中戦争はどんな関係にありますか?」「よく、『戦火は上海に飛び火した』などといわれますが、日本軍は上海でも攻撃を始めたのですか?」「中国との戦争はやめるべきだという声はなかったのでしょうか?」など、複雑な全体像を掴むうえで重要なポイントに鋭く迫る。

▼貴重な写真や戦場図も180点以上収録し、隣国との“かつての戦争”を知る格好の入門書!

▼文庫書き下ろし。

[第1問]◎日中戦争はいつのことですか。あんなに広い中国を占領したとは信じられないのですが……。 
[第2問]◎満州事変と日中戦争はどんな関係にありますか。 
[第3問]◎日中戦争と太平洋戦争はどんな関係にありますか。 
[第4問]◎盧溝橋事件というのが日中戦争の始まりだそうですが、どんな事件ですか。 
[第5問]◎最初は北支事変と呼んだそうですが、なぜですか。 
[第6問]◎盧溝橋事件のあと、その方面で日本軍はどんな作戦をしたのですか。 
[第7問]◎よく、「戦火は上海に飛び火した」などといわれますが、日本軍は上海でも攻撃を始めたのですか。 
[第8問]◎上海での戦闘はどのような推移をたどったのですか。 
[第9問]◎上海での戦闘を終えた日本軍はどうしたのですか。 
[第10問]◎北支の日本軍は、「総攻撃(平津地方掃討作戦)」のあと、どんな作戦をおこなったのですか。 
[第11問]◎上海、南京、内蒙古、河北省、山西省を占領したあとも、日本軍は占領地を広げていったのですか。 
[第12問]◎日本は中国の主要な地域をつぎつぎと占領したわけですが、何か大義名分というものがあったのでしょうか。 
[第13問]◎日中戦争は“日本の聖戦”だったそうですが、どういう意味ですか。 
[第14問]◎日本軍は重慶を爆撃したのですか。いつごろですか。どんな空爆だったのですか。 
[第15問]◎中国との戦争はやめるべきだという声はなかったのでしょうか。 
[第16問]◎太平洋戦争が始まってからは、日本軍は中国でどんな戦争をしたのですか。 ――(1)1941~1942年の中国戦線 
[第17問]◎太平洋戦争が始まってからは、日本軍は中国でどんな作戦をおこなったのでしょうか。 ――(2)1943年の戦いと国際関係 
[第18問]◎ときどき、三光とか中国人強制連行という言葉を聞きますが、どういう意味ですか。 
[第19問]◎大陸打通作戦というのは、どういう戦いだったのですか。 
[第20問]◎日本は最終的には、中国にどんな負け方をしたのですか。

内容説明

日本が100万の兵力を投入して戦い続けた日中戦争―。8年間にわたる泥沼の長期戦は、途中から米英との太平洋戦争を引き起こし、最終的に日本の降伏によって幕を閉じた。本書は、盧溝橋事件から大陸打通作戦にいたるまで、日本と中国が衝突した原因、主な戦闘の実態を20ポイントで平易に解説する。貴重な写真や戦場図も満載で、隣国との“かつての戦争”を知る格好の入門書。

目次

日中戦争はいつのことですか。あんなに広い中国を占領したとは信じられないのですが…。
満州事変と日中戦争はどんな関係にありますか。
日中戦争と太平洋戦争はどんな関係にありますか。
盧溝橋事件というのが日中戦争の始まりだそうですが、どんな事件ですか。
最初は北支事変と呼んだそうですが、なぜですか。
盧溝橋事件のあと、その方面で日本軍はどんな作戦をしたのですか。
よく、「戦火は上海に飛び火した」などといわれますが、日本軍は上海でも攻撃を始めたのですか。
上海での戦闘はどのような推移をたどったのですか。
上海での戦闘を終えた日本軍はどうしたのですか。
北支の日本軍は、「総攻撃(平津地方掃討作戦)」のあと、どんな作戦をおこなったのですか。〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

白義

10
日本にとって日中戦争とは、個々の戦いに勝てば勝つほど大局ではさらなる泥沼にはまっていくという、奇妙な戦争だった。その奇妙な戦争を取り巻く攻防を、北支分治政策やカイロ会談のような大局的な政治劇と、徐州作戦、大陸打通作戦といった個々の作戦両方からさらりと解説していて入門書のなかではオススメ。目的が曖昧なまま戦いを広げ、死者を重ねてもその死者に申し訳がたたぬと引くこともできなくなる、と、聖戦意識が泥沼化を助長している地獄感が凄まじい。戦場の広大さを伝えるためか地図や写真も豊富でよし2014/05/17

jiangkou

6
それなりに理解していると思っていた日本近代史。満州事変後どう北京を占領し、上海に拡大し終わりを迎えたのか全然しならなかった。そんな初心者向けにどう戦争が展開していったかを教科書風に簡単に分かりやすくまとめた本。政府声明、軍部の提案書などを基に戦役を図解しながらすすめるので、論調はともかく前後関係などは確認できる。満州事変の初期から内地の作戦本部と現地軍の動きが乖離していき占領ビジョンも無いままずるずる拡大したのがよく分かる。この組織で戦争に勝つのは無理だね。書き方は異論あるかと思うが良著。2018/06/09

maddroid02

0
 よくまとまっているという評判を元に読んでみたところ、実に大陸における日本人の不都合な真実がてんこ盛りで、そりゃ自分から恥を口にしたくはないわなと思うことしきり。当時の日本は遅れてきた帝国主義以外のなにものでもなくて、西欧列強におまえらと同じことをしてなんで俺だけ責めるのかと最後までだだっ子のように振る舞った痛い国だった。三光作戦などベトナム戦争と驚くほど似た状況があり、撤退ができたアメリカと泥沼にはまった日本を見比べて、これが世論の政治への関心の差なのかと。2016/06/07

tabuo

0
三国志時代と同じ地名が出てくるとワクワクします。 戦争後期になるにつれ日本軍のやり口が凄惨になっていくのは あまり知らなかったです。特に民間人殺傷が酷いことになっていたのは 幻滅でした。そこらへん気になって一気に読んでしまいました。 聖戦といった観念は今でもひょんなことから日本を支配してしまいそうな 気もします。過去を学ばなければ同じことを繰り返してしまうと、 歴史勉強の意義を再認識しました。2012/01/02

BOOK READ Kame Papers

0
日中戦争が太平洋戦争開戦の原因になったのかがよくわかる本。その時代の日本や列強諸国の価値観が今と全然違いすぎて驚く。それがほんの80年前ぐらいの出来事だからなおさらだ。現在もウクライナとロシア、中東では戦争が続いている。第二次世界大戦のような悲劇を繰り返さないためにも歴史から私たちは多くのことを学び、活かしていくことがとても大切とあらためて強く思った。2022/07/30

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