出版社内容情報
イエスの声を伝える聖パウロの生命をかけた旅。
イエスの声を伝えるべく2万キロの旅に生命をかけた聖パウロ。その行程を自ら辿り、旅に秘められた歴史と人間ドラマを熱く語る紀行。
古代ローマ帝国が地中海を制していた時代。イエス・キリストが教えを説き、そして十字架にかけられた。聖パウロは、このイエスの教えに深く共鳴し、ユダヤの律法を捨ててイエスへの信仰に生きることを決心する。そして、このイエスの教えを多くの人々に伝えるべく旅に出るのである。
▼聖パウロは、自らの生命をかけ、2万キロにわたるこの旅に生涯をささげる。その道を二度にわたって歩き、まとめられたのが本書である。
▼著者は述べる。「よくもこれほどの長途を苦難に耐えながら歩きとおせたものだと、私はいまさらのようにパウロの信仰の力に感嘆した」と。
▼そして、この伝道の旅こそが世界の歴史をつくるのである。聖パウロの生命をかけたこの旅こそが、キリストの教えを世界の大宗教にしたのだから。
▼本書は、「神の旅人」聖パウロの困難にみちた旅を丹念に辿り、この旅に秘められた歴史と人間ドラマを見事に描き出した、著者渾身の紀行文といえるであろう。
●ハランの荒野
●ダマスクスへ
●タルソの井戸
●アンティオキアにて
●シルピオンのふもと
●薔薇色の都・ペトラ
●ガラテヤ人への手紙
●トロアスの声
●アテネへ向かって
●アレースの丘
●コリントにて
●劇場・エペソ
●魂の果て
●カイザリヤの波音
●運命の都
●シオンの砦
●道はローマへ通ず
●ふたたびカイザリヤにて
●囚われの二年
●最後の航路
●燃えるローマ
●殉教
●一粒の麦
●パンとサーカス
●救いの一語
内容説明
古代ローマ帝国が地中海を制していた時代。イエス・キリストが教えを説き、そして十字架にかけられた。聖パウロは、このイエスの教えを伝えるべく、自らの生命をかけ、2万キロの旅に生涯をささげた。著者は、「神の旅人」パウロの困難にみちた行程を丹念に辿り、旅に秘められた歴史と人間ドラマを見事に描き出す。読者の心を、あたかも同時代にいるように誘ってくれる、渾身の紀行文である。
目次
ハランの荒野
ダマスクスへ
タルソの井戸
アンティオキアにて
シルピオンのふもと
薔薇色の都・ペトラ
ガラテヤ人への手紙
トロアスの声
アテネへ向かって
アレースの丘〔ほか〕
著者等紹介
森本哲郎[モリモトテツロウ]
1925年、東京生まれ。東京大学文学部哲学科卒、同大学院社会学科修了。朝日新聞東京本社入社、学芸部次長、朝日新聞編集委員を経て、1976年退社。以後、評論、著述に専念。1988~1992年、東京女子大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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