出版社内容情報
墨俣の一夜城、天一坊事件…その真実に迫る。
墨俣の一夜城は本当にひと晩でできたのだろうか? 釣天井事件は? 龍馬暗殺の真相は? 「事件」の真相に迫る、歴史雑学の決定版。
歴史とは、過去に生きた人々が、現在に残した推理小説のようなものとはいえないだろうか。史料という「証拠」をもとに、その小説の謎解きをする探偵は、歴史の研究者たちということになる。ところが、歴史にも難事件がある。謎解きの根拠となる史料が不足していたり、諸説さまざまで正しい史料と断定できないなど、要因もさまざまだ。
▼たとえば、坂本龍馬は京都・近江屋で暗殺された。しかし、この事件の犯人は今も不明のままだ。新撰組か京都見回組か。研究者、歴史作家が「真犯人」を探しているが、未だにわからない。
▼わずか百数十年前の事件でも真相がわからない。ましてや千数百年前の古代史での事件なら、わからないことだらけ。そこが想像をたくましくできる、歴史の面白さというものだ。
▼本書では、未だ決着をみない歴史上の事件、迷宮入り(?)に近い事件を74話収録。大胆な推理に挑戦してみた、歴史ファン垂涎の読み物である。
▼文庫書き下ろし。
●第1章 謎は解けたのか? 「疑惑の事件」の真相
●第2章 俗説・異説・逆説……? 「巷の噂」の真相
●第3章 論争の結末は……? 「学説」の真相
●第4章 常識の真偽……? 「通説」の真相
●第5章 迷宮入りは間近……? 「知られざる歴史」の真相
内容説明
歴史とは、過去に生きた人たちが残した推理小説のようなもの…とはいえないだろうか。長に年月に埋もれた過去の人々の言動や出来事を、史料をもとに推理するからだ。本書では、いまだ謎に包まれた歴史上の人物や出来事を集め、「こうではなかったか」と大胆な推理を試みた。なかには「定説」とは異なる結論もあるかもしれない。しかし、想像を巡らすのも歴史の楽しさの一つなのである。
目次
第1章 謎は解けたのか?「疑惑の事件」の真相(坂本龍馬暗殺事件―英雄は憎まれていた!?意外な犯人が浮かび上がる迷宮事件;源頼朝落馬事件―本当に落馬のために死んだのか?それとも…暗殺!? ほか)
第2章 俗説・異説・逆説…?「巷の噂」の真相(弁慶架空人物説―義経を守る豪傑あの弁慶は架空の人物だった!?;徳川家康替え玉事件―すべてはこの一冊の本からはじまった?奇妙な本は奇妙な秘密を持っている ほか)
第3章 論争の結末は…?「学説」の真相(邪馬台国論争―そろそろ結論がみえてきた!?「畿内説」と「北九州説」の根拠とは?;天智・天武天皇年齢矛盾説―天智天皇の方が年下で…天武天皇の方が兄だった!? ほか)
第4章 常識の真偽…?「通説」の真相(本能寺の変の黒幕論―光秀は信長の悪政を阻止しようとした!?本能寺の変の真実とは;忠臣蔵の実態―やられ損だったかも!被害者は吉良上野介の方だった!? ほか)
第5章 迷宮入りは間近…?「知られざる歴史」の真相(ええじゃないか大流行の扇動者―国を動かした奇妙な大騒動実は扇動者がいたかもしれない!?;明暦の大火出火の原因―入り乱れる放火説、真の出火原因は老中家の失火だった!? ほか)
感想・レビュー
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こまt
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雨巫女
さぎいく