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PHP文庫
日本史「敗者」たちの言い分―負けた側にも正義あり

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  • サイズ 文庫判/ページ数 300p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784569664590
  • NDC分類 210.04
  • Cコード C0121

出版社内容情報

敗者となった史上の英傑たちの立場を弁護!

源義経・真田幸村・大塩平八郎……時代を代表する逸材の彼らが、敗者となった理由とは? 人物ごとに負けた側の立場を弁護しつつ解説。

長屋王・源義経・新田義貞・石田三成・真田幸村・大塩平八郎・西郷隆盛……。日本史上には、当代きっての実力者・器量人でありながら、合戦や勢力争いに負け、「敗者」となった男たちが綺羅星のごとく存在している。いまだに名誉回復が十分ではない者、いわゆる「判官びいき」で人気の高い者と様々だが、彼らが勝者のつづった歴史によって語られる限り、実像はなかなか見出しにくい。

▼本書は、古代から明治維新までのうち、著名な人物15名を採りあげ、かれらの立場を理解し、代弁する立場からその実像に迫る歴史読み物。各項目を「敗北までのいきさつ」「事の真相と言い分」「負けて勝つ」の3ブロック構成にして解説していく。とくに「負けて勝つ」は、彼らが敗者に回ったことによって、どのように歴史が転換し、後世に影響を与えたのかを叙述するユニークな試みとなっている。

▼目からウロコが落ちる新視点が満載の、ユニークな一冊である。

▼文庫書き下ろし。

[1]古代~中世(大友皇子、長屋王、源義経、藤原泰衡、新田義貞 
[2]戦国(今川義元、武田勝頼、柴田勝家、石田三成、真田幸村) 
[3]近世~近代(天草四郎、大塩平八郎、河井継之助、松平容保、西郷隆盛)

内容説明

源義経・新田義貞・今川義元・石田三成・西郷隆盛…。当代有数の実力者・器量人でありながら、合戦や勢力争いに負け、「敗者」となった男たち。勝者がつづった“通説”を鵜呑みにせず、かれらの立場を理解し、代弁しつつ、その実像に迫ってみたい。本書は、日本史上の著名な15人を取り上げ、敗北に至る経緯から事の真相と言い分、後世への影響までをわかりやすく解説する。

目次

1 古代~中世(大友皇子―天皇制を確立させるための起爆剤;長屋王―政治と文化の両面で律令国家の基礎を築く;源義経―人びとに夢をあたえつづける伝説的な英雄;藤原泰衡―平泉文化を戦火から守り通す;新田義貞―家康も惚れこんだ誠実さと度量の広さ)
2 戦国(今川義元―政策も文化も先取りした戦国きっての才人大名;武田勝頼―愚直に宿命と戦った青年武将の意地;柴田勝家―不滅の輝きを放つ武家の魂;石田三成―生涯を豊家にささげた忠臣中の忠臣;真田幸村―家康に死を覚悟させた「日本一の兵」)
3 近世~近代(天草四郎―一死をもって“永遠の生命”を得る;大塩平八郎―われ、腐敗しきった幕政にカツを入れ民を救わん;河井継之助―福沢諭吉の「独立自尊」を先取りした北越の龍;松平容保―すべては義のため忠のため;西郷隆盛―「負けて勝つ」を地でいった最後の英傑)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

asa

2
敗れ去った者たちの、なぜ負けたのか作者が弁護してる感じで面白いです2009/08/14

博多のマコちん

1
歴史上残った方が当然「勝者」であり、他方は「敗者」であり勝者側の言い分のみが後世に伝えれれている、という観点から15人の人物が取り上げられている。古代から近代までの日本史の事件の解説本としてわかり易く書かれていて面白く読むことが出来た。現世に繋がる結果を得た者が「勝者」と呼ばれるという現実を思い知らされるが、それに対峙した者はその時代の「歴史」の賑わいを作った功労者(?)でもあるので、「敗者」ではない別の言葉があってもよいような気がする。15人の中では藤原泰衡・河井継之助・松平容保らへの関心が強まった。 2020/10/04

らむだ

0
日本史の中の敗者に的を絞った一冊。なかなか面白かったです。2012/05/13

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