出版社内容情報
鴨長明の『方丈記』を現代的視点で語り下ろし。
一度は読んでおきたいが、難しそうな『方丈記』を平易に語り下ろした。単なる現代語訳ではない「超現代語訳」。鴨長明もビックリの一冊。
日本人なら一度は読んでおきたい古典文学がある。『源氏物語』『枕草子』『奥の細道』など。それに、冒頭の「行く河の流れはたえずして、しかももとの水にあらず」の有名な一節で始まる、鴨長明の『方丈記』だ。冒頭部分は知っていても、現在の文庫本に直して数十ページしかないこの短い名随筆を、いったいどれほどの日本人が読んでいるだろう。古語の難しさ、文法の難しさのまえに、ほとんど読まれていないのが実際のところだろう。
▼ならばいっそのこと、もし我々が普段使っている現代語で、鴨長明が『方丈記』を書いたなら、きっとこんな具合に書いただろうという、大胆な発想で「リライト」(?)したのが、本書である。
▼読みやすさはいうまでもないが、長尾剛さんが設定した鴨長明の性格を反映した文章は、まさに傑作。「訳」ではなく「リライト」といった意味をご理解いただけると思う。
▼無常観を述べた『方丈記」だが、それが実感できる画期的一冊。
内容説明
「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず」。改めていうまでもなく、仏教的無常観を述べた隠者文学の名作、鴨長明の『方丈記』の冒頭である。が、しかし。現代の文庫本にしてわずか数十ページの『方丈記』を読破した人はどれくらいいるだろうか。本書は、何かと取っつきにくい古典を、作者が現代語で書いたという想定で、超現代語訳したもの。無常観の理解に絶好の一冊。
目次
1 始めに
2 五つの「不思議」
3 人生とは
4 私の過去
5 そして、こんにち
6 今、思うこと
跋 そんな自分を省みて
著者等紹介
長尾剛[ナガオタケシ]
東京生まれ。東洋大学大学院修了。ノンフィクション作家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ともとも
まこ魚
AZALEA
ヒルデ