出版社内容情報
日露戦争を勝利に導いた情報将校を描く力作。
欧州に明石元二郎がいなければ、日本はロシアに負けていた!! 歴史の舞台には決して表れない彼の活躍と、波瀾の生涯を描く長編力作。
世界最強のロシア陸軍を相手に勝利を重ね、日本海海戦でバルチック艦隊を完膚なきまでに打ち破った日本の陸海軍。しかし、ヨーロッパにおける明石元二郎大佐の活躍がなければ、日本がロシアとの戦争に勝つことはあり得なかっただろう。
▼将来を嘱望された若き将校に下った密命――それは、辛くも勝ちを拾っている日本を有利な条件で講和へ導くために、遠き欧州の地でロシアの後方を攪乱することであった。誰が敵か味方かもわからず、まさしく孤立無援で手探りの戦いを強いられた明石は、持ち前の粘り強く奔放な性格もあって、一人また一人と同志を増やしていく。はじめは小さかった炎も彼が煽り続けるによって、やがてロシア革命へと燃え広がっていった。その明石の地道な活動こそが、ロシアに戦争継続を断念させたといっても過言ではない。
▼日露戦争の表舞台には現れることのなかった活躍を中心に、「奇略の参謀」明石元二郎の波瀾に満ちた人生を描く長編力作。
内容説明
もしヨーロッパにおける参謀・明石元二郎の活躍がなければ、ロシアとの戦争に日本は敗れていた!?遠き欧州の地でロシアの後方を攪乱する密命を帯びた彼は、最初は小さかった炎を、一人また一人と同志を増やし煽っていく。それはやがて、ロシア革命へと燃え広がっていった…。日露戦争の表舞台には現れることのなかった活躍を中心に、明石元二郎の波瀾に満ちた人生を描く長編力作。
著者等紹介
野村敏雄[ノムラトシオ]
1926年、東京都生まれ。明治学院大学英文科卒業。教師、雑誌記者、劇団文芸部員などを経て作家となる。日本文芸家協会会員。2001年、第36回長谷川伸賞受賞
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り こ む ん