出版社内容情報
ガダルカナル争奪戦を巡る日米の死闘を描く。
米軍を侮り、誤断を繰り返す日本陸海軍のエリートたち。太平洋戦争の“転回点”となった日米の死闘を、当代一流の戦史家が描いた力作。
「英霊二万ノ加護ニヨリ無事撤収ス」――1943年2月7日、救出された陸海の将兵を乗せ、最後のガダルカナル撤退作戦を奇蹟的に成功させた駆逐艦白雪、そのラバウルに宛てた電報である。
▼最終的に一万六〇〇人余りが命を長らえたものの、ガダルカナル争奪戦での日本軍の損害は、戦死者八千人、戦病死者一万一千人に及ぶ。その多くがマラリアや栄養失調による餓死である。何故このような悲惨な戦いとなったのか?
▼日本の陸海軍エリートたちは米軍を侮り、誤断を繰り返し、太平洋遥か六千キロを越えた余りにも遠い島嶼での戦闘に対して、現実をほとんど無視した命令を出し続けたのである。鎧袖一触で勝てるとの楽観を打ち砕かれ、死闘空しく日本軍がガダルカナルからの撤退を決めた時、太平洋戦争の戦局は米国側へと大きく転回していく……。
▼当代一流の戦史家が、日米の死闘を克明に描いた戦記ドキュメント。「戦いの神・マルス」は、ついに日本を見放した!
●「敗北のあと」の項
●「飛行場」の項
[第1章 八月]
●「上陸」の項
●「突撃」の項
●「全滅」の項
●「揚陸失敗」の項
●「意見具申」の項
[第2章 九月]
●「空母雷撃」の項
●「辻参謀赴任」の項
[第3章 十月]
●「戦艦突入」の項
●「迂回作戦」の項
●「空母対空母」の項
[第4章 十一月]
●「捲土重来」の項
●「戦艦沈没」の項
●「船団潰滅」の項
[第5章 十二月]
●「ドラム缶」の項
●「御前会議」の項
内容説明
米軍を侮り、誤断を繰り返す陸海軍のエリート参謀たち―太平洋六千キロを越えた、余りにも遠い島嶼の戦闘に対して、大本営はほとんど現実を無視した命令を出し続けた!鎧袖一触で勝てるとの楽観を打ち砕かれ、死闘むなしく日本軍がガダルカナルからの撤退を決めた時、太平洋戦争の戦局は米国側へと大きく転回していく…。当代一流の戦史家が、日米の死闘を克明に描いた戦記ドキュメント。
目次
プロローグ(「敗北のあと」の項;「飛行場」の項)
第1章 八月(「上陸」の項;「突撃」の項 ほか)
第2章 九月(「空母雷撃」の項;「辻参謀赴任」の項)
第3章 十月(「戦艦突入」の項;「迂回作戦」の項 ほか)
第4章 十一月(「捲土重来」の項;「戦艦沈没」の項 ほか)
第5章 十二月(「ドラム缶」の項;「御前会議」の項)
著者等紹介
半藤一利[ハンドウカズトシ]
1930年、東京生まれ。1953年、東京大学文学部卒業。同年、文芸春秋入社。以来『週刊文春』『文芸春秋』各編集長、出版局長、専務取締役等を歴任。1993年、『漱石先生ぞな、もし』で第12回新田次郎文学賞を受賞。1988年刊の『ノモンハンの夏』(文芸春秋)では、第7回山本七平賞を受賞した
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