出版社内容情報
呉の基盤を築き、小覇王と呼ばれた男の生涯。
孫権の兄であり、「江東の麒麟児」と称された孫策。その勇猛果敢さと、巧みな戦術で呉を一大強国にまでした男の波乱に満ちた生涯とは。
父・孫堅を亡くし、若くしてその跡を継いだ呉の武将・孫策。勇猛であった父の軍隊は解散してしまい、一兵も持たない境遇になってしまった孫策だったが、伝国璽とひきかえに三千の兵を手にする。
▼それがきっかけで息を吹き返した孫策は、人並外れた戦闘力と抜群の統率力で瞬く間に戦功を挙げ、主家筋である袁術軍の中でもひときわ異彩を放つ存在になっていく。
▼また一方で、人と話すのが好きで闊達な性格であった孫策のもとには、続々と人材も集まった。
▼袁術から江東への出兵を要請された孫策は、次々と敵を打ち破り地盤を強化、盟友・周瑜の協力も得てついには江東で念願の独立を果たす。
▼さらに快進撃を続ける孫策は、勢いに乗って曹操の支配する許都を攻めようと機会を窺う。そして出立を三日後に控えた朝、孫策はある見逃せない情報を得た……。「江東の小覇王」呼ばれた若き英傑の生涯を描く歴史小説。
▼文庫書き下ろし。
●第1章 長江は夢を巡りて流る
●第2章 荒涼たり洛陽の秋
●第3章 古城に入りて宝玉を得る
●第4章 死を視ること生の如し
●第5章 仰いで天に愧じず
●第6章 江河の大潰は蟻穴より生ず
●第7章 万死を出でて一生に遇う
●第8章 青眼を以って天下に独歩す
●第9章 月下の赤壁に立つ
内容説明
父・孫堅を亡くし、若くしてその跡を継いだ呉の武将・孫策。一兵も持たない境遇となった孫策だったが、並外れた戦闘力と抜群の統率力で頭角を現し、たちまち江東を制覇する。盟友・周瑜らの協力も得て快進撃を続ける孫策は、さらに曹操の支配する許都を攻めようと機会を窺うがその矢先、長江のほとりで襲撃を受けた…。「江東の小覇王」と呼ばれた若き英傑の生涯を描く歴史小説。
著者等紹介
加野厚志[カノアツシ]
1945年、旧満州国大連生まれ。日本大学文理学部中退。以後、港湾労務、ドアボーイ、漫才師などの職を変転。29歳の秋、『天国の番人』で第47回オール讀物新人賞を受賞。NHK教育テレビの『若い広場』で司会をつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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三国志とか漫画とかの本棚
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