PHP文庫<br> 藤堂高虎―秀吉と家康が惚れ込んだ男

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PHP文庫
藤堂高虎―秀吉と家康が惚れ込んだ男

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  • サイズ 文庫判/ページ数 383p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784569663005
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

秀吉が惚れ、家康が信頼した戦国武将の生涯。

秀吉が惚れ込んで直臣とし、家康が絶対の信頼を寄せて腹心とした男。「ごますり大名」といわれてきた彼の、隠れた魅力に迫る長編小説。

二人の天下人が惚れ込んだ戦国武将、藤堂高虎――豊臣秀吉は何がなんでも彼を自分の直臣にしようと画策し、徳川家康は譜代の家臣ではない彼に誰よりも厚い信頼を寄せた。近江の一豪族の次男として生まれた高虎が、浅井長政をはじめ、羽柴秀長、秀吉、家康とつぎつぎに主を変えながら、明日をも知れぬ戦国乱世をしたたかに生き抜き、伊賀・伊勢32万石の太守にまで上りつめることができたのは何故か。

▼槍をとっての戦さ働きはもちろん、将としての駆け引き、水軍の指揮、築城技術、戦時だけでなく平時における情報収集など、あらゆる能力を身につけていった高虎は、持ち前の向上心と不断の努力によって、日々己の価値を高め、人生を切り開いていった……。

▼主を何度も変えてきたのにもかかわらず、最後に仕えた家康からの絶大な信頼を勝ち取ったことから、「ごますり大名」「二股膏薬」と揶揄された藤堂高虎の汚名をすすぎ、その真実の姿を描ききった長編力作。

[1]姉川の血戦 
[2]主君選び 
[3]鳥取城の飢渇戦 
[4]高松城攻め妙策 
[5]山崎合戦 
[6]賤ヶ岳速攻 
[7]出世魂 
[8]哀別 
[9]秀吉の晩節 
[10]確執 
[11]関ヶ原合戦 
[12]日本一の築城術 
[13]方広寺鐘銘問題 
[14]大坂の陣 
[15]華よりも実 
[16]徳川家の礎 

内容説明

豊臣秀吉が自分の家臣にすることを熱望し、晩年の徳川家康がもっとも信頼した男、藤堂高虎。近江の一豪族であった彼が、浅井長政をはじめ、羽柴秀長、秀吉、家康と次々に主を変えながらも、伊賀・伊勢の太守にまで上りつめることができたのは何故か。戦さ働きはもちろん、城づくり、水軍の指揮、情報収集等、あらゆる能力を身につけて戦国を生き抜いた男の、真実の姿に迫る長編力作。

著者等紹介

羽生道英[ハブミチヒデ]
1935年、大阪府生まれ。近畿大学法学部卒業。日本文芸家協会会員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

54
人を大切にする戦国武将だとつくづく感じずにはいられません。しかも頭脳明晰。影で歴史を動かしていたと言ってもいいでしょうね。秀吉、家康といった戦国2大将軍に仕え、かなり重要な位置にいたのは間違いありません。天下取りを狙わず、常に自分は二番手、三番手の幕僚に留まることに徹していたのが、有名な武将にならなかった所以でしょう。乱世の中、槍1本で一国一城の主となり、藤堂家を明治維新まで存続させた高虎。その生き様は混沌とした戦国を生き抜く術でした。「身の分限ほどに、万事その沙汰あるべきこと」身にしみます。2015/02/04

Eiki Natori

5
城造りの名人と言われた藤堂高虎の生涯。ブラタモリでも紹介されていた記憶がある。知将であるのは知っていたが、若い頃から人を見る目にも優れていたらしい。この本は人物を持ち上げ過ぎな気がするが、秀吉や家康が心から信頼したというのは事実だろう。 秀長に仕えた武将ということもあり、来年の大河ドラマの主役についての記述が多いのも、なかなか参考になった。2025/03/30

さとうはるみ

1
藤堂高虎さんに思いきり嫉妬し、悪く言われるのもわかる気がした。 自分がしたくてもできないことを鮮やかにやってのける人に人は猛烈に嫉妬するとは千田本に書かれていたことだが。 多くの大名は生き残るためにここまで徳川に尽くさなかったし、勉強もしなかっただろうと。 生き残ることに貪欲な姿勢をとても感じた。 尽くす姿勢だけではダメで築城というスキル・外交や調略のスキルなど有能でもあったからここまで重用され、 外様なのに譜代同様の待遇を受けられる。 彼くらい徹底して豊臣秀長さんや徳川に尽くした人もいないかも。2022/06/04

sato

0
藤堂高虎の事は今まで名前くらいしか知らなくて、どんな人だったのか気になったので読んでみたのですが、ちょっと褒められ過ぎじゃない!?気に入られ過ぎじゃない!?本当にこんなすごい人なの!?…と、もっと気になってしまいました。別の作者の本があれば読んでみたいです。2014/04/16

よっ!

0
何でも藤堂高虎の手柄にしすぎ。主役をよく書きたいとはいえ、事実を歪曲している。★☆☆☆☆2011/08/12

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