出版社内容情報
司馬文学をじっくりと味わうための手引き書。
『坂の上の雲』『竜馬がゆく』『国盗り物語』……。日本人必読の司馬文学をじっくり味わうための新しい読み方、愉しみ方を紹介する。
死してなお多くの人々の心を捉えて離さない司馬作品の数々。グローバル化する現代社会において、私たち日本人が誇りを持って生きるために、今こそ日本と日本人を励ます司馬文学にその指針を求めることができるのではないか。
▼本書は、「司馬文学は、日本人が“一人前の大人”になるための最良のテキストである」と力説する著者が、司馬作品の“読みどころ”をわかりやすく解説、その魅力を浮き彫りにした好著である。
▼敵にさえも愛される資質とは何かを教えてくれる『竜馬がゆく』、一身立ち一国立つ(個人の独立があり、そして国家の独立がある)ことを謳った『坂の上の雲』、日本の近代的な合理精神を気づかせてくれる『国盗り物語』、才能ある人間が世に出て認められることの難しさを説いた『新史太閤記』、ビジネス社会の倫理とは何かがわかる『菜の花の沖』……。
▼人間、社会、歴史について、知見と洞察に溢れた作品群のエッセンスを堪能できる一冊。
●序章 大人の文学
●第1章 司馬遼太郎は文学観を革新した
●第2章 司馬遼太郎は歴史観を革新した
●第3章 ああ、この人間通
●第4章 日本という国―『街道をゆく』
●第5章 司馬遼太郎の余白
内容説明
『竜馬がゆく』『坂の上の雲』など、多くの人々の心を捉えて離さない司馬作品の数々―混迷の続く社会の中で、誇りを持って生きるために、今こそ日本と日本人を励ます司馬文学にその指針を求める必要がある。本書は、「司馬文学は、日本人が“一人前の大人”になるための必須科目である」と力説する著者が、司馬作品の“読みどころ”をわかりやすく解説、その魅力を浮き彫りにした好著である。
目次
序章 大人の文学
第1章 司馬遼太郎は文学観を革新した
第2章 司馬遼太郎は歴史観を革新した
第3章 ああ、この人間通
第4章 日本という国―『街道をゆく』
第5章 司馬遼太郎の余白
著者等紹介
鷲田小弥太[ワシダコヤタ]
1942年、札幌市生まれ。大阪大学文学部哲学科卒業、同大学院博士課程修了。三重短期大学教授を経て、現在、札幌大学教授。哲学、倫理学を担当。『ヘーゲル「法哲学」研究序論』(新泉社、75年)以降、スピノザ、マルクス等の西欧哲学思想を中核に、意欲作を発表。哲学こそ、森羅万象を対象とする好奇心の学であるとし、思考術、読書術、福祉論、歴史に至るまで、執筆ジャンルを果敢に広げている
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