出版社内容情報
「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の武将の生涯。
「虎穴に入らずんば虎児を得ず」を旗印に、僅か36人を率いて数百の敵を撃破した班超。西域攻略に命を懸けた男の生涯を描く長編小説。
中国は後漢の時代。対匈奴戦でその能力を評価された班超は、西域諸国への親善使者に抜擢され、ゼンゼン国に向かった。訪問当初こそ美酒・美食に加え、妖艶の舞姫が出てくるほどの歓待ぶりだったが、日が経つにつれ、次第に対応が悪くなってきた。おかしいと思った班超は、よもやと思って様子を調べさせる。すると、匈奴も親善の使者を派遣していたのだった。
▼危険を察した班超は、なんとか脱出する方法はないかと考える。しかし味方は36人。これではとても150人もの敵に抗することはできない。そこで班超は、夜襲をかけることを決意する。怖がる部下たちを叱咤激励すべく、昔、父に言われた言葉を怒声のごとく発した。「虎穴に入らずんば虎児を得ず!」。そして見事数倍もの敵を撃破した班超たちは、以後30年の間シルクロードを疾駆し続けるのだった。
▼西域攻略に命をかけ、50余りの国を後漢に従わせた男の壮大な人生を描く長編小説。
▼文庫書き下ろし。
●第1章 長安惜別
●第2章 黄河を渡る風
●第3章 旅立ちの賦
●第4章 砂漠の古城
●第5章 果つる日まで
内容説明
中国は後漢の時代。西域諸国へ派遣された班超は、〓(ぜん)善国に至った際、敵国の使者の訪問によって、歓迎ムードが一転して険悪な雰囲気に変わったことを察知する。このままでは殺されると考えた班超は「虎穴に入らずんば虎児を得ず」を旗印に、僅か36人の兵で奇襲をかけ、数百の敵を撃破する。以後30年の間シルクロードを疾駆し、50余りの国を後漢に従わせた男の壮大な人生を描く長編小説。
著者等紹介
太佐順[タサジュン]
1937年鹿児島県生まれ。週刊誌記者、PR誌編集、出版社などに勤務。「新潮」「すばる」他の文芸誌に作品を発表。「季刊芸術」に発表した「父の年輪」で芥川賞候補
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