出版社内容情報
美と若さにとり憑かれた女の、血塗れの一生!
若い娘の血は、永遠の若さと美貌の秘薬!――六百余人の娘を虐殺した“血塗れ伯爵夫人”の、呪われた宿命と凄惨な生涯を描く伝奇物語。
16世紀末のハンガリー。“血塗れ伯爵夫人”エリザベート・バートリは、六百余人の乙女を猟奇的な方法で殺害し、己の美貌と若さを守るため、その血を浴びた……。暗黒の中世ヨーロッパを震撼させた彼女は、何ゆえに凶行にはしり、神なき救いなき世界に身を殉じたのか?
▼本書は『本当は恐ろしいグリム童話』で知られる著者が、希少な文献をもとに緻密な筆致で描きあげた傑作評伝である。
▼「……人々は決して知らないだろう。娘たちを鞭打ちながら、エリザベートが誰よりも血を流し、誰よりも声高く内部で哭き叫んでいたことを。犯され奪われ殺されていく娘たちを、いかに激しく羨んだか」。己の美貌や若さを失うまいと必死にあがくエリザベートの心の荒廃が、独自の視点でとらえられており興味深い。虚しい結婚生活、夫の死と悪魔の目覚め、戦慄の娘狩り、陶酔と引き換えの破滅、幽閉の果ての孤独な死……歴史の暗闇に堕ちた女の凄惨な生涯を追った渾身の一冊!
●序章 あらかじめ呪われた宿命
●第1章 舞い降りた堕天使
●第2章 残酷な神の囁き
●第3章 血塗れの洗礼
●第4章 地下室の聖餐
●第5章 破滅への巡礼
●第6章 最後の審判
内容説明
若い娘の血よ、そのみずみずしい息吹を私に与えておくれ。この肌を若返らせ、潤し、活気を与えておくれ!―己の美貌と若さの秘薬と信じ、六百余人の乙女を虐殺し、その血を浴びた“血塗れ伯爵夫人”。虚しい結婚生活、夫の死と悪魔の誕生、戦慄の娘狩り、陶酔と引き換えの破滅、孤独な死…中世ハンガリーを震撼させ、歴史の闇に堕ちた女の心の荒廃と凄惨な生涯を、緻密な筆致で描く傑作評伝。
目次
序章 あらかじめ呪われた宿命
第1章 舞い降りた堕天使
第2章 残酷な神の囁き
第3章 血塗れの洗礼
第4章 地下室の聖餐
第5章 破滅への巡礼
第6章 最期の審判
付録 エリザベート・バートリに関する裁判記録
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