出版社内容情報
劉邦に天下をとらせた蕭何の知られざる生涯。
どんな時も糧食を切らすことなく送り続け、劣勢であった劉邦に天下をとらせた漢の名参謀・蕭何。その知られざる生涯を描いた歴史小説。
庶民から身を起こして漢帝国を建てた劉邦の下には、優れた人材が集まったが、天下を手中に収めた後、劉邦が「第一の功臣」と名指して称した男こそ蕭何であった。
▼無頼の生活を送っていた劉邦と同郷の下級官吏で、劉邦に何かと目をかけていた蕭何。秦帝国が揺らぎ、風雲に乗じて決起した劉邦こそ天下を治める器だと見抜いた蕭何は、劉邦に数々の策を進言、ついには劉邦軍を項羽軍とならんで秦帝国を倒す二大勢力たらしめる。
▼秦帝国打倒後も、蕭何によって劉邦は何度もピンチを救われる。兵力と武力に勝る項羽に対し、敗戦に敗戦を重ねる劉邦。補給路を断たれれば、いつ自然消滅してもおかしくない劉邦軍であったが、蕭何は食糧を切らすことなく送り込んで窮地を救い、さらには名将・韓信を劉邦に強く推挙、項羽を倒す最大の立役者となった。劉邦没後は漢帝国の基礎固めに尽力した蕭何。その「稀代の名参謀」の生涯を描ききった長編歴史小説。
▼文庫書き下ろし。
●第1章 夢の中にまた夢を追う
●第2章 危うきこと累卵の如し
●第3章 月光は荒城を虚しく照らす
●第4章 悲風千里より来たる
●第5章 陵墓に人魚の灯をともす
●第6章 王宮は天を焦がして炎上す
●第7章 中原を国士無双が征く
●終章 嗚呼人生は幻花に似たり
内容説明
「戦は兵站にあり」。蕭何は、侵攻先で略奪することが当たり前の時代に、この重要性に気づいていた唯一の人物だった―。項羽との覇権争いにおいて、常に劣勢であった劉邦に、蕭何は知恵を絞って糧食をかき集め、ひたすら物資を送り続ける。その結果、劉邦は戦いに専念することができ、天下統一を成し遂げるのだった。己の夢を一人の人物に託した男の知られざる生涯を描く長篇小説。
著者等紹介
加野厚志[カノアツシ]
1945年、旧満州国大連生まれ。日本大学文理学部中退。以後、港湾労務、ドアボーイ、漫才師などの職を変転。29歳の秋、『天国の番人』で第47回オール読物新人賞を受賞。NHK教育テレビの『若い広場』で司会をつとめる
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感想・レビュー
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