出版社内容情報
志を貫き、非命に斃れた志士達の生き様を描く。
暗殺の嵐が吹き荒れる幕末――。新たな時代を切り開こうと己の命を賭け、志半ばで斃れていった男たちの壮絶な生き様を描いた歴史読物。
内容説明
周布政之助、岡田以蔵、梅田雲浜…。幕末に生きた男たちの中には、己の「美学」ではなく、己の「使命感」に殉じた人物がいた。本書は、歴史の陰に隠れた6人の生涯を、著者独自の視点から描いた評伝集である。汚名・悪名を甘受しつつ、自らの信ずることを貫き通した男たち。その足跡から現代を生きるわれわれが組織人として何を為し、何を為さざるべきかを考える一冊。
目次
蛍よ死ぬな―まえがきにかえて
酒乱の人―長州藩士・周布政之助
人斬り以蔵―土佐藩郷士・岡田以蔵
こぶしを握る志士―若狭小浜藩士・梅田雲浜
攘夷の黒幕―将軍慶喜側用人・原市之進
暗殺の季節に―一橋慶喜側用人・平岡円四郎
一輪の花―将軍家茂
著者等紹介
童門冬二[ドウモンフユジ]
本名、太田久行。1927年(昭和2)生まれ。東京都立大学事務長、東京都広報室課長、広報室長、企画調整局長、政策室長を歴任。1979年(昭和54)、美濃部都知事の引退とともに都庁を去り、作家生活に専念。在職中に培った人間管理と組織の実学を、歴史と重ね合わせ、小説、ノンフィクションの世界に新境地を拓く。『暗い川が手を叩く』で第43回芥川賞候補。日本文芸家協会ならびに日本推理作家協会会員。1999年(平成11)、春の叙勲で勲三等瑞宝章を受章
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