出版社内容情報
近代国家建設に邁進した最高指導者の数奇な生涯。
幕末から明治にかけて国家建設に邁進した初代内閣総理大臣・伊藤博文の数奇な生涯を、日本の近代化の過程と重ねながら描く長編小説。
明治の最高指導者として内閣制度の創設、憲法の制定など、わが国を西欧列強に伍する近代国家に育て上げた初代内閣総理大臣・伊藤博文。本書は、伊藤の数奇な生涯を、日本が歩んだ近代化の道と重ね合わせながら描いた長編歴史小説である。
▼農民の子として生まれた博文は、下士の伊藤家に養子に入り、吉田松陰の松下村塾に学ぶ。若い伊藤はそこで長州藩、また日本が直面しているさまざまな問題を知り、次第に国事に奔走するようになっていく。
▼明治の世になってからは、新政府を築いた大久保利通、岩倉具視等の後を継ぎ、渡欧によって開かれた視野と、「周旋の才」をいかして、次第に権力の階段を昇っていく。そして明治14年、北海道開拓使官有物払下げ事件に端を発した参議大隈重信の罷免によって(明治14年の政変)、最高権力者に昇りつめるのである。
▼国を想い、天皇の厚い信頼を得て、日本の舵取りをした偉大なる政治家の軌跡を綿密に辿る力作である。
●第1章 明治十四年の政変
●第2章 ドイツ憲法の調査
●第3章 初代内閣総理大臣
●第4章 維新の寵児誕生
●第5章 江戸幕府崩壊
●第6章 明治憲法の大事業
●第7章 内政の嵐
●第8章 日清・日露戦争
●第9章 韓国統監
●第10章 ハルビンの隕星
内容説明
明治の最高指導者として内閣制度の創設、憲法の制定など、わが国を西欧列強に伍する近代国家に育て上げた初代内閣総理大臣・伊藤博文。松下村塾に学び国事に奔走した若き日々。明治の世になってからは、新政府を築いた大久保、岩倉等の後を継ぎ、「周旋の才」を活かして権力の階段を昇りつめていく。国を想い、天皇の厚い信頼を得て、日本の舵取りを行った偉大なる政治家の生涯。
著者等紹介
羽生道英[ハブミチヒデ]
1935年、大阪府生まれ。近畿大学法学部卒業。日本文芸家協会会員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てっしー
maito/まいと
Jiro Tsuda