出版社内容情報
新選組の天才剣士の激しくも儚い生涯に迫る。
天然理心流・免許皆伝の豪剣を振るい、「誠」に生きた天才剣士。新選組の盛衰とともに激しく輝き、儚く散ったその生涯を描く力作小説。
池田屋に踏み込む近藤勇以下四名の新選組隊士。そこには三十名を超える志士が潜んでいた。志士と隊士、入り乱れての大乱闘。怒号と悲鳴の轟くなか、突如、総司の意識は徐々に遠ざかってゆく――
▼各種メディアで、新選組が話題となるなか、近藤勇、土方歳三とならび、最も人気のある人物の一人、沖田総司にも注目が集まっている。
▼しかし、隊士きっての剣豪でありながら、出生からその死まで、多くの謎に包まれている。土方や近藤のように本人だと断定できる写真も残っておらず、肖像画と伝えられるものも血縁者をモデルにして書かれたものだといわれ、わずかに自筆の書簡七通が残されている程度である。伝説的な逸話も多く、現代からは「沖田の実像」というものはなかなか見えてこない。
▼本書は、これまでに書かれた文献を踏まえつつ、断片的な資料のすきまを紡ぎ、幕末の動乱を駆け抜けた男の雄々しくも儚い生涯を力強く描く、著者会心の長編小説である。
●祗園の宵
●池田屋の死闘
●日輪の子
●天然理心流
●上洛
●粛清
●刺客
●京恋慕
●介錯
●離別
●日落
内容説明
池田屋に踏み込む近藤勇以下四名の新選組隊士。そこには三十名を超える志士が潜んでいた。志士と隊士、入り乱れての大乱闘。怒号と悲鳴の轟くなか突如、総司の意識は徐々に遠ざかってゆく―新選組きっての剣豪でありながら、出生からその死まで、多くの謎に包まれている沖田総司。断片的な資料のすきまを紡ぎ、彼の雄々しくも儚い生涯を力強く描く、会心の長編小説である。
著者等紹介
松田十刻[マツダジュッコク]
昭和30年(1955)、岩手県盛岡市生まれ。立教大学卒業後、新聞記者、フリーライターなどを経て文筆家に。ミステリーから戦記、評伝など多彩な分野をこなす
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