PHP文庫<br> 松平春嶽―「幕末四賢侯」と称された名君

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松平春嶽―「幕末四賢侯」と称された名君

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  • サイズ 文庫判/ページ数 378p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784569660608
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

幕末日本の舵取りを担った名君の闘いを活写!

「幕末四賢侯」の一人に数えられる福井藩主・松平春嶽。徳川慶喜と力を合わせ、時代の流れと闘い続けた男の生涯を活写した力作長編。 

黒船来航を機に徳川二百数十年の太平が揺らぎ、倒幕運動が高まりをみせた激動の時代、「幕末四賢侯」と呼ばれる4人の賢君が登場し、政局の中心にあって活躍した。土佐の山内容堂、薩摩の島津久光、宇和島の伊達宗城、そして越前福井藩・松平春嶽である(4人の選定には諸説あり)。

▼とりわけ本書の主人公・松平春嶽は、徳川親藩の藩主として最後の将軍となる徳川慶喜と協力、文久二年には政事総裁職として幕政改革に着手している。しかし倒幕への時代の流れはとどめること叶わず、大政奉還を経て、ついに鳥羽・伏見の戦いで幕府側は「朝敵」として敗れる憂き目に遭ってしまう。そのとき、春嶽の胸中に去来した思いとは――。

▼福井県出身の女流作家が、春嶽の少年時代から筆を起こし、同時代を生きた様々な英傑との関係を軸に、激動の只中を歩んだその半生を描いた長編小説。著者ならではの想像力で、みずみずしい春嶽の人物像を見事造形した力作! 文庫書き下ろし。

●第1章 錦之丞 
●第2章 少年藩主 
●第3章 補佐役 
●第4章 天保飢饉碑 
●第5章 常盤橋上屋敷 
●第6章 対立 
●第7章 安政の大獄 
●第8章 鮫洲土佐下屋敷 
●第9章 丹巌洞 
●第10章 水戸天狗党 
●第11章 薩長同盟 
●第12章 大政奉還 
●第13章 さらば慶喜

内容説明

徳川御三卿の田安家に生まれ、11歳で福井藩主となった松平春岳。だが英邁の誉れ高きかれに、大藩の殿様としての安逸はない。幕末の動乱が始まると、徳川慶喜とともに政局の只中に身を投じていく。やがて国事に奔走する春岳を待ち受けていたものは―「幕末四賢侯」と称えられた名君の半生を、同時代を生きた英傑たちとの関係を軸に、著者ならではの視点で活写した力作小説。

著者等紹介

中島道子[ナカジマミチコ]
福井県三国町に生まれる。実践女子大学国文科卒業。日本ペンクラブ会員。明智光秀顕彰会副会長(大津市)。武蔵歴史フォーラム会長(川越市)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yuki Sakurai

0
幕末に生きる人物を描くのは難しい。というのは、その人物のもっている主義主張が矛盾しているように見えるからだと思う。将軍継嗣問題において、慶喜を押すという国難に対して合理的な判断を取る人物が、一方では絶対攘夷という非合理な信念を頑なに固持する。この小説のなかで主人公が攘夷から開国論者に転向するシーンがあるが、上記のような矛盾の背景についてうまく描けてなかったような気がする。2013/07/16

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