現代思想入門―グローバル時代の「思想地図」はこうなっている!

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  • サイズ A5判/ページ数 233p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784569655611
  • NDC分類 133
  • Cコード C0010

出版社内容情報

デリダからネグリまで現代思想の完全見取り図。

ポスト構造主義からネオ・マルクス主義、英米リベラリズム、ポストコロニアル、帝国論まで、いまアクチュアルな現代思想の最新入門書。

浅田彰の『構造と力』が端緒となって現代思想ブームが起こったのは80年代。それから、20年あまりたち、冷戦の終焉、湾岸戦争、9・11からイラク戦争と、世界は大きく変わった。その中で、「哲学」に軸足をおいた思想はあまり注目を集めなくなったものの、「世界/社会」に軸足をおいた思想は、現代の思想シーンにおいてますます重要度を増している。本書では、「第二次大戦後に影響を持った思想」を「(正統)マルクス主義との距離の取り方」と「地域性」を考慮に入れ、(1)ドイツを中心とするフランクフルト学派、(2)フランスのポスト構造主義、(3)英米のリベラリズム、(4)カルチュラル・スタディーズ、ポストコロニアル・スタディーズなど西欧近代にとっての「他者」をめぐる思想、という4つの大きな流れを取り上げてまとめた。フーコー、デリダからロールズ、ネグリ&ハートまで19人の思想家と現代思想の新しい「見取り図」がわかる最新入門書。

[PART1]戦後「現代思想」の見取図 
[PART2]フランクフルト学派の批判理論 
[PART3]正義論としてのポスト構造主義 
[PART4]現代リベラリズムの冒険 
[PART5]西欧近代にとっての「他者」 

内容説明

「現代思想」は死んでません。フーコー、デリダからロールズ、ローティ、ネグリ&ハートまで「現代思想」の新しい見取図を徹底ガイド。

目次

1 戦後「現代思想」の見取図(「現代思想」の変遷)
2 フランクフルト学派の批判理論(フランクフルト学派の展開;マックス・ホルクハイマー―学際的唯物論から批判の道へ ほか)
3 正義論としてのポスト構造主義(ポスト構造主義の基本理念;ジャン・ボードリヤール―消費社会の神話と構造 ほか)
4 現代リベラリズムの冒険(現代リベラリズムとは何か;ジョン・ロールズ―公正としての正義 ほか)
5 西欧近代にとっての「他者」(カルチュラル・スタディーズとポストコロニアリズム;スチュアート・ホール―「保証なき」教育者/介入者 ほか)

著者等紹介

仲正昌樹[ナカマサマサキ]
1963年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程修了。金沢大学法学部教授。専攻は社会思想史、比較文学

清家竜介[セイケリュウスケ]
1970年生まれ。早稲田大学社会科学総合学術院助手。専攻は社会学、社会哲学。主要論文に「ジンメルと近代的自由」(『経済社会学会年報』第25号、第一回高田保馬賞奨励賞)など

藤本一勇[フジモトカズイサ]
1966年生まれ。早稲田大学第一文学部助教授。フランス哲学専攻

北田暁大[キタダアキヒロ]
1971年生まれ。東京大学文学部卒。同大学大学院人文社会系研究科博士課程退学後、筑波大学社会科学系講師を経て、東京大学大学院情報学環助教授。博士(社会情報学)。専攻は理論社会学、メディア史

毛利嘉孝[モウリヨシタカ]
1963年生まれ。専門は社会学・文化研究。京都大学経済学部卒。ロンドン大学社会学PhD。九州大学大学院助手・助教授などを経て、東京芸術大学音楽学部音楽環境創造科助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

masabi

15
フランクフルト学派、ポスト構造主義、リベラリズム、カルチュラルスタディーズ、ポストコロニアリズムの主要な思想家とその著作を解説する。章末にブックガイドがついており発展も望める。2015/03/20

はすのこ

11
入門に適した1冊だと思う。ブックガイドと思想家紹介が大変有り難い。2016/04/11

あまん

5
フランクフルト学派、戦後フランス、カルチュラルスタディーズなど、確認することができた。文献紹介が豊富のため、ありがたい。読んでいきたい。2021/05/27

ノンミン

5
現代の哲学の方向性を読み取ることができ、哲学と社会と思想などが混ざり合って、すごい、こういう、世の中の読み解き方があるか、と勉強になった。2020/03/28

greenman

5
改めて読むと自分がいかに本を読めてないかを自覚してしまう。入門書というとどうしても軽く見てしまう傾向があるが、本書は実は著者たちによって、登場する哲学者たちの思想を「今」風に編集しているのだと気づいた。またフランクフルト学派のホネットの人倫観・社会的承認とコミュニタリアンが重視する個人の善・生の目的などの共通項があることも知った。またポスト構造主義の正義論はシステムのルールを徹底的に洗い出し、反復し続けるもので、英米系の正義論と根本的に違うこともようやく理解した。まだまだ理解することは多いなぁ。2014/05/03

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