出版社内容情報
技術競争力の再構築をめざした研究レポート。
製造業における世界各国の技術的な追い上げが止まらない。九州大学とコンサルタント企業による日本メーカー復活への渾身の提言。
日本の製造業の力を過信してはいないだろうか?
▼情報通信産業でのアメリカの発展、フィンランドの台頭は目を見張るものがある。日本の「失われた10年」、このあいだに各国の製造業はどのような手を打ち、発展を続けてきたのか。 本書では、ここ10年でとくに発展してきた国と産業の力を緻密に分析、さらに近未来の予想までしている。
▼今後ますます厳しくなっていくといわれる国際間の技術競争力。その熾烈な争いに勝つために、製造業の経営者や技術開発責任者はいま何をすべきか。それを明確に示した幹部必読の画期的な経営指南書。
●第1章 グローバル市場におけるわが国競争力の現状評価
●第2章 具体的製品分野における技術競争力
●第3章 技術開発における問題点と課題
●第4章 有望技術領域の明確化
●第5章 技術競争力向上のための諸施策
内容説明
国の競争力を測る「世界競争力年鑑」、それを見てみると技術大国ニッポンの意外な弱点がわかる。フィンランドはいかにしてIT大国になったのか、米国の政策転換はなぜ功を奏したのか、技術開発競争の原理はどう変わったのか。そこにはこれまでの日本にはない戦略があった。今後ますます厳しくなるグローバル競争。どうすればメーカーは勝ち残れるのか。技術者のための戦略指南書。
目次
第1章 グローバル市場におけるわが国競争力の現状評価(日本の地盤低下;産業構造の転換)
第2章 具体的製品分野における技術競争力(技術の観点から勝敗を分けたもの;半導体;自動車;フラットパネルディスプレイ(FPD)
パソコン(PC)
工作機械)
第3章 技術開発における問題点と課題(情報産業政策の変遷;フィンランドにおけるV字回復のケーススタディ;日本企業の技術マネジメントと課題)
第4章 有望技術領域の明確化(アンケート実施概要;アンケート回答者について;アンケート結果にみる有望技術領域;日本が得意とする有望技術領域の絞り込み;有望技術領域ごとのアンケート集約)
第5章 技術競争力向上のための諸施策(技術開発の構造化戦略;ナレッジネットワーキングの重要性)
参考資料
著者等紹介
波多野徹[ハタノトオル]
1982年早稲田大学大学院理工学研究科卒。株式会社野村総合研究所経営コンサルティング室長を経て、1999年にアクセンチュア株式会社に入社。現在、同社において人材・組織改革のコンサルティングを専門とするヒューマン・パフォーマンス・グループの統括兼エグゼクティブ・パートナーを務める。2004年度より九州大学産学連携センターの客員教授を担当。専門領域は本社改革、シェアードサービスセンターの設計、人材マネジメント改革、事業戦略、製品開発戦略、提携戦略等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。