戦前・戦後の本当のことを教えていただけますか

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  • サイズ B6判/ページ数 213p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569649702
  • NDC分類 210.7
  • Cコード C0030

出版社内容情報

戦前の日本は、本当はこんな国だった。

教科書では「暗黒」だったとばかり描かれるあの頃は実際はこんな時代だった。明治末年に生まれ国鉄官僚として生き抜いてきた著者が語る。

「暗黒の時代であった」とばかり描かれる戦前・戦後の日本。しかし、実際に生きていた人々はどう感じていたのか。本書は明治45年に東京で生まれ、それから大正、昭和を生き抜いてこられた兼松學さんが語った戦前・戦後の真実の姿をまとめた一冊である。

▼兼松さんが旧制の小学校へ上がったのは大正7年のこと。14歳の時に昭和がはじまり、昭和7年に東京帝大に入学。昭和10年に鉄道省に入省。昭和11年には、近衛師団に一兵士として徴集されるが、ちょうどそのときニ・ニ六事件が起き、反乱軍と対峙する経験もしている。戦争中から戦後にかけての日々は、霞ヶ関の官僚として第一線で活躍。まさに、その眼で戦前・戦後の日本をみつめてきた。

▼兼松さんは「日本の戦前とは、希望に満ちあふれていた時代であり、日本は『躍進する国家』であった」と語る。多くの人が将来に夢を馳せ、威風をも兼ね備えていたかつての日本の姿、当時の空気がよみがえる一冊!

●第一章 戦前の暮らしの「本当」のこと ――どんな教育が行われていて、どんな学生生活だったのか 
●第二章 戦前の政治と軍隊を回想する 
●第三章 霞ヶ関から見た太平洋戦争 
●第四章 戦後の日本はこうしてつくられた

目次

第1章 戦前の暮らしの「本当」のこと―どんな教育が行われていて、どんな学生生活だったのか(旅順攻略戦で乃木大将の副官を務めた父;「大正スケート」と『少年倶楽部』 ほか)
第2章 戦前の政治と軍隊を回想する(憧れの鉄道省に入省が決定;「背たけの順」で決まった赴任先 ほか)
第3章 霞ヶ関から見た太平洋戦争(伝え聞いた「ハル・ノート」の情報;開戦の日 ほか)
第4章 戦後の日本はこうしてつくられた(「降伏ニ伴フ要準備事項」;進駐軍、ついに来る ほか)

著者等紹介

兼松學[カネマツマナブ]
1912年東京生まれ。1935年東京帝国大学法学部卒業後、鉄道省に入省。その後、運輸省在任中に終戦前後をおくる。1949年日本国有鉄道に転籍。職員局長、常務理事などを歴任。1962年常務理事退任後、日本交通公社副社長、副会長、(社)日本旅行業協会会長などを歴任。2006年3月逝去

加賀谷貢樹[カガヤコウキ]
1967年秋田県生まれ。1993年茨城大学大学院人文科学研究科修士課程を修了後、産業機器商社兼環境機器メーカーに勤務。1998年フリーの記者として独立。ビジネス誌、論壇誌、新聞などで幅広く活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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とりさん

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戦後世代の私達にとって、戦前は暗黒時代と思っていた。勢力拡大に伴う、領土支配、軍部の拡大、空襲、特攻隊、原子力爆弾、事実として表面の事を多く知っていると思っていた。しかし、戦前、戦時中の日本は活気と自由と気概に満ちた良い国だったと、穏やかで明るく成長の希望に満たされた優れた国だったと仰っている。当時の空気、世論はやはりその時代に生きてみないと分からない。正しく過去を、歴史を学び活かす事こそが、私達の役目の一つでは無いかと思う。2020/04/18

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