出版社内容情報
松下電器「V字回復」へのプロセス、石油ファンヒーター事故への徹底対応――。中村邦夫社長が組織の何をどう変えてきたかを検証する。
2006年2月、中村邦夫が松下電器の社長を勇退することが発表された。社長就任から6年で「営業利益率5%」の目標達成が確実となり、“ブランド崩壊”を招きかねない石油暖房機問題に際しても、最終的には崩れかけた信頼感を逆に高めてしまうほどの徹底ぶりを見せた。
▼この間、同社を取材し続けてきた著者は、中村の6年間を「壮絶」という言葉で形容する。減収減益、赤字転落、ヒット商品の不在という事態に直面した中村が行ったことは、尊敬してやまない松下幸之助がつくりあげた組織やビジネススタイルの「破壊」だったからだ。それゆえ内外からの批判が絶えなかったが、幸之助の経営理念を信奉する中村には、「創業者が生きておられたら、きっと同じことをされる」という確信があった。
▼「理念」なくして「成功」なし――。松下電器「Ⅴ字回復」のドラマを通じて、「経営者として、ビジネスマンとしていかに生きるか」という問いへのヒントを提示する。
内容説明
「理念」なくして「成功」なし。企業再生のドラマ、そしてビジネスマンがいかにして生きるかという問いかけへの答えが、ここにある。
目次
第1章 経営理念の具現者・中村邦夫
第2章 「重くて遅い松下」を破壊せよ
第3章 明日への「理念」
第4章 「破壊」が「創造」を生んだ
第5章 プロダクト・プランニング・パワー
第6章 成熟市場を成長市場に
第7章 『VIErA』サプライズ
第8章 DVD戦線異状あり
第9章 中村改革の本質
著者等紹介
財部誠一[タカラベセイイチ]
1956年、東京生まれ。慶應義塾大学法学部卒業後、野村證券に入社。同社退社後、3年間の出版社勤務を経て、経済ジャーナリスト。金融、経済誌に多く寄稿するとともに、テレビ朝日系の情報番組『サンデープロジェクト』、大阪・朝日放送『ムーブ!』などTVでも活躍。2006年4月より、BS日テレにて情報番組『財部ビジネス研究所』のナビゲーターを務める。また、政策シンクタンク「ハーベイロード・ジャパン」を主宰し、「財政均衡法」など各種の政策提言を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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