出版社内容情報
素直な心になれて、本当の自分に出会える「西村流:仏のことば」を人間、鍛錬、悟り、共生の4章に分け、エピソードを添えて紹介する。
仏陀が弟子の質問にやさしく答えた「仏教経典」五千四十余巻。その内容は単純にして明解です。
▼存在は縁によって成り立っている(縁起)、存在するものには実体がない(諸法無我)、すべてのものは変化して止まない(諸行無常)、そういう事実に無知(無明)であると、すべてが苦しみになる(一切皆苦)。だから早く無明から覚めて智慧(正見)を開くことだ――ただそれだけです。本書は、その中から、珠玉のことば365句を厳選し、禅僧で宗教哲学者でもある著者が、噛み砕いてエッセー風に解説し、一、人間存在の苦悩。二、苦悩克服の方法。三、苦悩から解脱した世界の有り様。四、生けるものたちの共存、という四つの視点から考えている。抽出した句は、いずれも筆者による短縮ですが、仏陀の深い慈悲のことばは、人生を考え、生きる勇気をあたえてくれる。
【一月~三月】「人間」――犀の角のように、ただ独り歩め 【四月~六月】「鍛錬」――努め励んで身に刺さった矢を抜け 【七月~九月】「悟り」――菩薩清涼の月、畢竟空に遊ぶ 【十月~十二月】「共生」――あらゆる生き物を慈しむ心を持とう
内容説明
「犀の角のように、ただ独り歩め」「努め励んで身に刺さった矢を抜け」…。仏陀が弟子の質問にやさしく答えた「仏教経典」五千四十余巻。本書は、その中から、禅僧で宗教哲学者でもある著者が、珠玉のことば365句を厳選し、噛み砕いてエッセー風に解説したものである。
著者等紹介
西村惠信[ニシムラエシン]
1933(昭和8)年、滋賀県生まれ。2歳にして出家、臨済宗妙心寺派の僧籍に入る。1956(昭和31)年、花園大学仏教学部卒業後、南禅寺専門道場柴山全慶老師に就いて参禅弁道。1960(昭和35)~61(昭和36)年、米国ペンデルヒル宗教研究所に留学(キリスト教研究)、京都大学大学院文学研究科(宗教学専攻)博士課程修了。1967(昭和42)年より花園大学教授(禅思想)。2001(平成13)~2005(平成17)年、花園大学学長。文学博士。現在、(財)禅文化研究所所長。花園大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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