出版社内容情報
ハイジャックされた漂流国家・日本の明暗
小泉改革によって日本はどう変わるのか? 文学者そして歴史家の洞察から、日本の行方を読みぬく緊急発刊!
小泉首相は、演説中に「殺されても私はやる」と口走った郵政民営化法案が参議院で否決されるや、衆議院を解散した。普通なら総辞職が常識だろう。だが、反対した自民党議員を公認候補として認めず「刺客」まで送った。一連の発言と行動には非政治的な単純さ、ある種の狂気が宿っている。
▼9月11日の衆議院選挙は、小泉自民党の歴史的圧勝に終わった。「小泉擁護」では産経新聞も朝日新聞も区別がつかなかった。改革派と守旧派との二つに単純に色分けする思考はテレビをまきこんで、9月の第一週くらいまで日本国内を圧し、ほぼ全マスコミがまことに「一方的」だった。本書は集団狂熱の謎に迫り、その根本的間違いを解明しようとした一書である。
▼2005年で日本は異相の次元に踏みこんだようにみえる。そこに潜む危うさは何か。政治的、経済的、そして道徳的にも多角的に本質を分析し、大きな見地からこれからの日本の行方を見通した渾身の緊急警告。
[1]大きな見地から今後の日本を考える
[2]郵政民営化に振り回された日本の政治
[3]blog「西尾幹二のインターネット日録」より ――9・11総選挙の投票日をはさんで
[4]記録
内容説明
小泉純一郎氏は政治的にも、経済的にも、道徳的にも間違っている。
目次
1 大きな見地から今後の日本を考える(保守論壇を叱る―経済と政治は一体である;自由の涯には破壊しかない―皇室典範改定と人権擁護法案の恐しさ)
2 郵政民営化に振り回された日本の政治(「郵政改革」という暴走;小泉首相のペテンにひっかかるな ほか)
3 blog「西尾幹二のインターネット日録」より―9・11総選挙の投票日をはさんで(小泉首相、ご乱心(二〇〇五年八月九日)
小泉首相に関する私の一年前の論文より(二〇〇五年八月十五日) ほか)
4 記録(小泉純一郎“坊ちゃんの冷血”―ある臨床心理士との対話;「造反議員」とよばれた候補者応援の講演)
著者等紹介
西尾幹二[ニシオカンジ]
昭和10年東京生まれ。東京大学文学部独文科卒業。同大学大学院文学修士。文学博士。電気通信大学名誉教授。評論家。「新しい歴史教科書をつくる会」名誉会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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