出版社内容情報
大学教授が脱ニートの道を考えた本。
もし、わが子がニートだったら、親はどう向き合えばいいのか? 大学教授が脱ニートの道を厳しくも温かく、親身に考えた本。
最近、その数が急激に増えてきたとして看過できない社会問題となっている「ニート」。本書は、このニートを「社会問題」ではなく、「家庭問題」としてとらえ、解決へのヒントを探るものです。
▼第1部では、純粋だけれどもひ弱なニートたちの内面に迫ります。同世代間でのコミュニケーションにおいてさえ、“傷つく”のを極端に恐れる若者たち。著者はその心模様を「ガラスの破片」と比ゆします。
▼第2部ではニートたちへ、第3部ではニートの親たちへ向けてメッセージを発信。「したいことが見つからない」「居場所がない」「子どもにどう接すればいいのかわからない」といった、ニートや親たちがぶつかり、悩みがちなさまざまなテーマについて真摯なアドバイスを試みます。
▼自身の子育て経験を踏まえ、机上論的分析ではなく、現場的実践論が展開された本書は、ぜひ、ニート問題で行き詰っているすべての人に読んでいただきたい一書です。
内容説明
親はやがて先に死ぬ。ニートは社会問題である以前に、親子の問題です。
目次
序 ある元ニートのたどった道
第1部 ガラスの破片―ニートたちの内面(なまけ者?;ガラスの破片 ほか)
第2部 オンリーワン―ニートたちへ贈る言葉(したいこと;オンリーワン ほか)
第3部 親はやがて先に死ぬ―ニートの親たちへ贈る言葉(「迷惑をかけないようにしなさい」;お母さんのせいだ! ほか)
著者等紹介
沢井繁男[サワイシゲオ]
1954(昭和29)年、札幌市生まれ。道立札幌南高校、東京外国語大学(イタリア語学科)を卒業後、京都大学大学院修了。専攻は、イタリア・ルネサンス文化論。博士(学術)。並行して小説を文芸誌に執筆。また大手予備校講師、人工透析・臓器移植の体験をもとに、教育・医療問題にも関心を寄せ、エッセイや評論を発表。身近に題材をとったエッセイも多い。著訳書は上記各分野にわたっていて多数。小説『雪道』にて、北方文芸賞受賞(1984年)。ルネサンス期自然魔術の研究・紹介で、地中海学会ヘレンド賞受賞(1998年)。関西大学文学部教授(ヨーロッパ文化論)
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感想・レビュー
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のし
noko
Azusa_F
明日は晴れ