出版社内容情報
ベテランがん患者の、楽しい患者人生の提案。
末期がんを克服し、日本列島を歩いて縦断。現在、講演などでも活躍する落語家が、楽しくがんとつきあう方法をアドバイス。
末期がんの大手術後、生きた証にと日本列島を歩いて縦断。病気を乗り越え、「がん克服落語会」などで活躍するOB患者が語る、がんに負けないためのメッセージ。
▼ステージ3bの末期がんと診断されたのが8年前。胃を摘出した体での日本列島徒歩縦断の旅は、テレビや新聞、雑誌などでも大反響を呼んだ。そうした闘病や列島の旅の経験をもとに、講演や落語会などで多くの患者仲間を励ましてきた小松師匠。英語落語に挑戦したり、大学の非常勤講師を務めたり、ますます元気に活躍している。
▼本書では、がんを克服し、「ことばのクスリの配達人」「元気の伝道師」と呼ばれるほどに健康をとりもどした小松流・元気のヒケツや、病気に心が負けてしまわないためのアドバイスを紹介する。
▼『「咲いて桜 生きて人間」。一緒に生きて、人生の花を咲かせましょう』笑福亭小松・拝
●第1章 新米患者さんへ、ベテラン患者より
●第2章 日本列島、一期一会の旅
●第3章 ただいま、“自慢療法”実践中
●第4章 芸人小松の新たなる挑戦
●第5章 元気の出る噺を一席
内容説明
「病気」になっても「病人」になったらあきまへん。後悔よりも、前進あるのみ。前進の先には余命が伸びることも、がんが自然退縮することも夢ではないのです。
目次
第1章 新米患者さんへ、ベテラン患者より(お医者さんは選ぼう;がんの告知はしてほしい?してほしくない? ほか)
第2章 日本列島、一期一会の旅(歩ききれば、がんは吹き飛ぶ;九州の人は熱かった ほか)
ただいま、“自慢療法”実践中(文章を書く楽しさと苦しさを体験;岡山大学の非常勤講師を拝命 ほか)
第4章 芸人小松の新たなる挑戦(あいらぶ松鶴;大作『らくだ』で芸術大賞を受賞 ほか)
第5章 元気の出る噺を一席(がんになったのも何かの縁;母と同じがんで死にたい ほか)
著者等紹介
笑福亭小松[ショウフクテイコマツ]
1957年、滋賀県草津市に生まれる。本名夏川鴈二郎。草津中学卒業後、15歳で6代目笑福亭松鶴(故人)に入門。1996年12月、進行性胃がん(ステージ3b)と診断され、翌年1月、胃とひ臓を全摘出、すい臓の2分の1摘出手術を受けた。手術後「がん告知」を受ける。「5年生存率15%」という絶望と自棄の境地を経て一念発起し、日本列島徒歩縦断(3000キロ)を決意。98年2月17日鹿児島県庁前を一人で出発。130日後の6月26日、札幌市の北海道庁前に無事ゴールインした。旅の途上、日本各地で行なった『がん克服落語会』は全国的な話題を呼び起こし、がんを体験した多くの人々に勇気と感動を与えた。その後、独演会にも挑戦し、『小松のらくだ』の話芸で平成12年度芸術祭優秀賞(演芸部門)を受賞。一方で、岡山大学非常勤講師も務めるなど、落語以外でも多方面で活躍中
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