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出版社内容情報
囚われのジャーナリストが見た真実の戦場。
武装勢力に拘束され、「人質」と呼ばれた著者。現場に存在した事実とメディアの虚構が交錯するなかで、彼が見た真実とは何だったのか?
2004年3月、イラクを取材中に武装勢力に拘束され、「人質」と呼ばれ、議論を呼んだ著者はジャーナリストとして、イラク戦争の戦前、戦中、戦後を見つめ続けてきた。
▼勝利したアメリカ軍の統治下で、非常事態宣言が発令される。日本人をはじめ、数多くの外国人が殺害される……。イラク戦争とはいったい何だったのだろうか?
▼本書は現場を見つめ続けたジャーナリストが、イラクという“現場”で起こっていた“真実”を克明に読者へと伝える。
▼「人間の盾」参加者たちの葛藤。いつの間にか「盾」にされてしまった事への焦り。「盾」を切り崩そうとする外務省の必死の交渉。頭上に飛び交う砲弾の轟音、その非現実的な光景。強大な力を見せつける米軍。サダム政権と米軍に対するイラク人の本音。そして、現場で起こっていることを正確に伝えられない日本のマスコミ……
▼現場を経験した者だけが語れる戦場が、本書にある。この戦争を他人事と思えるだろうか?
●第1章 現場を離れて
●第2章 素人が現場入りする戦争
●第3章 開戦―戦場の現場にて
●第4章 戦場の素人と玄人
●第5章 戦火の中で
内容説明
私は人質ではない!「人間の盾」たちの葛藤、外務省の焦り、頭上を飛び交う砲弾、強大な米軍とイラク人の本音、そして日本のマスコミの愚かさ…。現場をみつめたジャーナリストが伝える、真実の戦場。
目次
第1部 現場を離れて(現場を離れて見えてきたもの)
第2部 素人が現場入りする戦争(人間の盾入国;開戦―戦場の現場にて;戦場の素人と玄人;戦火の中で)
著者等紹介
安田純平[ヤスダジュンペイ]
1974年3月生まれ。97年、信濃毎日新聞入社。山小屋し尿処理問題や脳死肝移植問題などを担当する。2002年3月にアフガニスタン、12月にはイラクを休暇中に取材。その後03年1月に信濃毎日新聞を退社。フリージャーナリストとなる。同年2月、再びイラクへ。「人間の盾」とともにバグダッド南部の発電所や浄水場に滞在するなどして、空爆下の様子を取材し、新聞、雑誌、講演会、写真展などで発表。同年10月、「戦後」を取材するためにイラクへ。04年3月16日、イラクへ。バグダッド、サマワ、ナジャフなどを訪問。4月14日、米軍による爆撃のあったファルージャ周辺の取材中に、武装勢力に拘束される。同月17日、解放
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