出版社内容情報
いまこそ経営者が心得るべき哲学とは何か。
長い停滞の後、上向きつつある日本経済。しかし、哲学なき復活では、先が危うい。今こそ経営者が肝に据えるべき理念を明快に説く!
「経営を進めるときは、普遍性、国民性、時代性の三つを考慮しながら進めることが大切やね」と松下幸之助はよく語っていた。本書は、その中の普遍性に焦点をあててまとめたものである。
▼IT革命やグローバル・スタンダードという言葉が流行する中で、新しい世代の経営者が数多く現れたものの、数年を経ずして失速してしまった者も少なくない。時代性において成功したことで傲慢になり、みずから失速していった例が多い。普遍性を押さえられなかったがための失敗である。一方、90年代初頭のバブル崩壊以降、日本経済全体は長く低迷を続けてきた。その中で多くの経営者が自信を失い、普遍的理念を後進に語り訴えることが充分でなかったという面も反省すべきだろう。
▼経営における普遍的理念とは何か。混迷の今、変えるべきことと、変えてはならないことをどう見分ければいいのか。いつの時代にも通ずる、長期に経営成功するための普遍的な100項目!
内容説明
松下幸之助から学んだ経営の普遍的理念とは。混迷の今、変えるべきこと、変えてはならないこと。
目次
経営では、「目に見える要因」とともに「目に見えない要因」が大切
生産者が「いい物を安くたくさん」という考えで物をつくらなければ、企業の発展はありえない
人間観なき経営者は決して一流とは言えない
経営者に必要なことは、傲慢に振舞うことではなく、謙虚に振舞うことである
経営者に部下を拝む心があれば、会社は必ず発展する
世間は正しいと考え、その上で経営判断をするところに経営成功の王道がある
すべて百点の仕事でなければ仕事ではない
経営は「勝てば官軍」ではなく、勝ち方の美しさが大切
経営者が社員を感動させなければ、その会社の発展はありえない
商い、経営もまた礼の道に即していなければならない〔ほか〕
著者等紹介
江口克彦[エグチカツヒコ]
PHP研究所代表取締役社長。昭和15年生まれ。慶応義塾大学を卒業後、松下電器に入社。その後PHP研究所。昭和51年より経営を任され、平成16年現職に就任。松下幸之助晩年の22年間、つねにその側で仕事をし日々の交流のなかで薫陶をうけてきた。また、(社)経済同友会幹事、京都経済同友会常任幹事、研究提言機構「世界を考える京都座会」コアメンバー、「歴史街道」推進協議会理事、松下社会科学振興財団専務理事等に就任。また、内閣総理大臣諮問機関経済審議会特別委員、都市再生推進懇談会委員、松下電器産業株式会社理事等を歴任している
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