出版社内容情報
最強のビジネスモデルを作るための方法論。
トヨタVSホンダ、ソニーVSシャープなど有力企業を題材に、どちらの経営戦略が優れているかをディベートの手法を用いて徹底検証する。
本場アメリカのMBAコースでは、企業のケーススタディというものを大変重要視する。中でも同業種の比較研究は、経営者としての実力を養うのに最適だという。本書は、こうした比較研究をディベートを通じて実践している「ディベート大学」の手法を、一般のビジネスマン向けに紹介したものである。
▼「ディベート大学」では、キヤノンvs富士フイルム、ソニーvsシャープ、トヨタvsホンダ、イトーヨーカ堂vsイオンなど、日本の一流企業の経営戦略を比較討論しながら勉強し、学生達の実力向上に大きな成果を挙げているという。他にも、韓国サムスンvs日本企業、中国市場はバラ色か否かなど、グローバルなテーマも取り上げている。
▼こうした勉強を通じて著者は、ディベートこそ最強のビジネス・モデルを作るための方法であると断言する。徹底したデータ分析とディベートによって、企業の経営戦略を決定していく。新しい戦略立案論の誕生である。
[第1部]理論編
●第1章 ビジネス・ディベートとは何か
●第2章 ビジネス・ディベートの方法と技術
●第3章 最強のビジネス・モデルとは何か
[第2部]事例編
●第4章 キャノン富士フイルムのビジネス・ディベート
●第5章 ソニーとシャープのビジネス・ディベート
●第6章 サムスンと日本企業のビジネス・ディベート
●第7章 トヨタとホンダのビジネス・ディベート
●第8章 イトーヨーカ堂とイオンのビジネス・ディベート
●第9章 中国市場のビジネス・ディベート
内容説明
ビジネス・ディベートは、単なる議論・討論の技術やテクニックではない。新しい知識、新しい仮説、新しい理論を創造するための方法論である。これを「知識創造型ディベート」と呼ぶ。この新しい知識・仮説・理論として創造するものが、「ビジネス・モデル」である。企業間あるいはグローバルな競争とは、ビジネス・モデルの競争である。勝ち組とは、「勝ち組のビジネス・モデル」を持っている企業のことである。この最強のビジネス・モデルや勝ち組のビジネス・モデルを創造するための方法論が、ビジネス・ディベートである。徹底したケーススタディと対論による新しい戦略論。
目次
プロローグ 最強のビジネス・モデルをめざして
第1部 理論編(ビジネス・ディベートとは何か;ビジネス・ディベートの方法と技術;最強のビジネス・モデルとは何か)
第2部 事例編(キヤノンと富士フイルムのビジネス・ディベート;ソニーとシャープのビジネス・ディベート;サムスンと日本企業のビジネス・ディベート;トヨタとホンダのビジネス・ディベート;イトーヨーカ堂とイオンのビジネス・ディベート;中国市場のビジネス・ディベート)
エピローグ 驚異的な知識生産のスピードとパワー
著者等紹介
北岡俊明[キタオカトシアキ]
徳島市生まれ。大阪市立大学経済学部卒業。シンクタンク主任研究員を経て、現在、経営評論家、経営コンサルタントとして活躍中。(株)サイバーシンクタンク・ドットコム代表取締役、日本ディベート研究協会会長。専門は、経営・マーケティング戦略、ディベート方法論。方法論としてのディベートの権威。「ディベート大学」主宰
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