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苟も日本人なら知っておくべき教養語

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  • サイズ B6判/ページ数 185p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569639390
  • NDC分類 810.4
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「薫陶」「終の栖」「蠢く」「融通無碍」「うまし国」――。日本人なら知っておかなければならない教養語の“味”について論及する。

会話ができない人間は、教養のない人間の最もわかりやすい標本である。その会話の内容はともかく、どのような単語が入り、それがどのようなニュアンスで使われているかを聞いていれば、その人の人格、知性、つまり人間としての全体像が手に取るようにわかるものなのである。「もの言えば唇寒し――」は秋の風に限らない。生身の人間像というものは、一旦その人物が口を切った瞬間に顕れる。俗に「お里が知れる」というが、その人の使う言葉こそ「オサト」なのである。

▼特に日本語は、相槌一つにもお里が顕れる怖い言語である。外国語は何語でも大同小異だが、英語を例にしても、作家には独自の文体や表現の特性はあっても、“味”というものは作りえない。日本語は“知識”ではない。日本語は“意味”でもない。日本語は“味”だ――。

▼「薫陶」「終の栖」「蠢く」「融通無碍」「うまし国」――。この日本語の“味”がわかりますか?(本文ならびに帯より抜粋)

●第1章 素養としての国語 
●第2章 普遍の教養・特殊な教養 
●第3章 日本人の教養 
●第4章 制御装置としての日本語 
●第5章 文明人間から文化人間への回帰 

目次

第1章 素養としての国語(日本語の「味」;「国語ブーム」に潜む錯覚 ほか)
第2章 普遍の教養・特殊な教養(言語から力が失われている;言語の衰退を促す情報と知識の肥大 ほか)
第3章 日本人の教養(日本人のアイデンティティは国語のみ;なぜ日本人の教養は失われつつあるのか ほか)
第4章 制御装置としての日本語(言語肥大症が起きている;「知識」「知性」「概念」「教養」の関係 ほか)
第5章 文明人間から文化人間への回帰(芭蕉が使った夏草の「夢」の概念は何処へ;「道に外れる」と「イーヴル」 ほか)

著者等紹介

林秀彦[ハヤシヒデヒコ]
1934年、東京生まれ。学習院高等科より1955~1961年、ザール大学(独)、モンプリエ大学(仏)に学ぶ。哲学専攻。柔道師範。テレビ・映画脚本家として活躍。「ただいま11人」「若者たち」「七人の刑事」「鳩子の海」など作品多数。1988年よりオーストラリアに移住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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