出版社内容情報
初めて白日の下に晒される防ぎようのない真実。
誰もが知りたくなかった真実――北朝鮮の核の脅威がそこまで迫っている! 核開発の実態を白日の下に全て曝け出す衝撃の書。
本書は、KEDO<朝鮮半島エネルギー開発機構>事務局で政策部長を務め、同時に韓国の外交官としても活躍している著者が、北朝鮮の核武装の現状を綴った生々しいレポートである。
▼現在、北朝鮮では年間6~7kgのプルトニウムが生産可能。これにより毎年数発の原子爆弾が製造できる。また、すでに取り出した8,000本の使用済み燃料棒を再処理すれば、半年以内に年間17~26kgのプルトニウム抽出が可能になり、5~6発の原子爆弾が製造できる。
▼さらに、北朝鮮は核の使用を全くためらわない人たち―国際テロリスト集団を支援する、唯一の核保有国である。当然アメリカ、韓国、日本らは綱渡りの外交交渉をつづけているが、本書では専門家の立場から、北朝鮮に対する各国の戦略を平易に解説し、核問題解決の可能性を占う。
▼翻訳者の辺真一氏による、ブッシュ再選までを視野に入れた解説も掲載。日本史上最大の危機のすべてを網羅した一冊。
●第1章 「北朝鮮の核」に関する基礎知識
●第2章 北朝鮮・核武装へのプロセス
●第3章 北朝鮮包囲網の実情
内容説明
これが日本史上最大の危機の真実。彼らは「有言実行」だ!自ら外交交渉にあたった著者がすべてを解説。
目次
第1部 「北朝鮮の核」に関する基礎知識(大量破壊兵器とは何か;核兵器の基本常識;北朝鮮は、核不拡散の枠組みの盲点となっている ほか)
第2部 北朝鮮・核武装へのプロセス(核計画、始動;二兎を追い続けた盧泰愚政権;誰にも止められなくなった北朝鮮の暴走 ほか)
第3部 北朝鮮包囲網の実情(米朝合意枠組みの崩壊;真実の瞬間―二〇〇二年~二〇〇四年;「チキンゲーム」における北朝鮮の大誤算 ほか)
著者等紹介
イヨンジュン[イヨンジュン]
1956年、韓国・忠清北道出身。ソウル大学外交学科を卒業し、1979年に韓国外交通商部に入省。以後、駐フランス、駐タイ、駐アメリカ、駐ベトナム韓国大使館勤務を経て、外交通商部の長官補佐官、国家安全保障会議(NSC)の政策調整部長、外交政策室審議官、北米国審議官など要職を歴任。現在、ニューヨークに本部がある朝鮮半島エネルギー開発機構(KEDO)事務局で政策部長を務める。1985年には戯曲『審判』で東亜日報新春文芸賞に入選
辺真一[ピョンジンイル]
1947年、東京都出身。明治学院大学英文学科を卒業後、およそ10年に及ぶ新聞記者生活を経て、朝鮮半島問題専門誌「コリア・レポート」を、1982年に創刊。現在、同市の編集長を務める傍ら、コメンテーターとして各種メディアで活躍中。海上保安庁政策アドバイザー、沖縄大学客員教授も兼ねている
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