出版社内容情報
心をやさしく包み込むコミック&エッセイ集。
母として、女性として、ときに人生の選択に悩む女性たちの心をやさしく包み込む、やまだ紫のコミック&エッセイ集。
女性の心の襞に染みこむ繊細な作品を描き続ける漫画家・やまだ紫、待望の復帰第1作! 病を得た今だからこそわかる、女性として母として人としてのさまざまな「愛のかたち」を珠玉の漫画作品と、それに呼応する書き下ろしエッセイで表現。
▼毎日の生活に追われて、何が本当に大切なものかがわからなくなったり、人生の選択に戸惑い、悩む女性たちの心をやさしく包み込むコミック&エッセイです。
▼収録の漫画作品は、<アスファルト湖><拡がる住まい><嵐その1><嵐その2><花をさらう><ガラス玉><小さな家出><海とおじさん><宝石><窓><神様><いつも居る>の12篇。
▼復帰作と呼ぶにふさわしい著者渾身の自信作です。
●アスファルト湖
●拡がる住まい
●嵐 その1
●嵐 その2
●花をさらう
●ガラス玉
●小さな家出
●海とおじさん
●宝石
●窓
●神様
●いつも居る
目次
アスファルト湖
拡がる住まい
嵐その1
嵐その2
花をさらう
ガラス玉
小さな家出
海とおじさん
宝石
窓
神様
いつも居る
著者等紹介
やまだ紫[ヤマダムラサキ]
漫画家・エッセイスト・詩人。1948年東京生まれ。’69年「COM」でデビュー、’71年「ガロ」入選。以降女流漫画家の先駆けとして、精力的に作品を発表
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きつねこ
15
図書館で装丁借り。決して順風満帆とはいえないこれまでの人生。結婚、出産、子供の旅立ち、病気、更年期、などを軸にしたやや硬質なエッセイと漫画。結納金、子供の旅立ち、休日などに共感した。最終章の『しなないと決めた』あたりは涙がでた。ちょっと沈んだなあ。2014/07/05
emi*
3
図書館にて、装丁に目が留まり借りた本。漫画とエッセイ。共感することが多かった。著者の視点が一段階高いあたりからのような。これを発表して五年ほどで天に召されている。ご冥福をお祈りします。2012/04/14
龍國竣/リュウゴク
2
作品と、エッセイとが交互に掲載される。鋭い視点、「余命宣告」を受けたこともあってか、周囲の物事に対する視線が批評的になっている印象を受けた。結納金に関する話は、特に作家の人生観ともいえるものが読み取れて興味深い。「神様」という作品は可愛らしい。2011/12/03
kentaro mori
1
●おまえの瞳の輝きは/魂の輝きだったね2021/12/28
タマキマタ
1
短編マンガとエッセイで構成されています。やわらかそうな猫の描写が美しいです。合間に挟まれるエッセイでも、作者の真摯な姿勢が伝わります。亡くなられていたことを最近知り、とても残念に思いました。最後に収録の「神様」がとてもよかったです。2014/07/08