出版社内容情報
江戸時代のプロジェクトXを現代語訳で読む。
福沢諭吉が読んで涙した書、『蘭学事始』。江戸時代に、知識ゼロから西洋医学書の解読に挑んだ男たちのドラマを、現代語訳で読む。
江戸時代に、杉田玄白が著した『蘭学事始』は、ほとんど知識ゼロの状態から西洋医学書『ターヘル・アナトミア』の翻訳に挑んだ男たちのドラマを描いた、気概あふれる古典である。その面白さ、読みごたえは、数ある古典の中でも指折りであり、まさに江戸時代の「プロジェクトX」をあざやかに描写しているといえる。この『蘭学事始』を明治期に読んだ福沢諭吉が、先人の偉業に感服・感泣し、自費での活字化を成したというエピソードもあるほどである。本書では、現代人の読書感覚に合うよう、あくまでも江戸時代人向けに書かれた本文を、あえて注釈など読まずとも理解できるよう工夫を凝らした大胆な現代語訳に仕立てた。玄白の人柄までが、ストレートに伝わる感のある、古典ファン必読の一冊。
[その1]蘭学のパイオニアたち
[その2]すごい!オランダ医学
[その3]苦しみと喜びの翻訳作業
[その4]翻訳仲間それぞれの、ゴールの向こう側
[その5]いよいよ出版へ
[その6]蘭学第二世代たち
[その7]蘭学第三世代、玄真のこと
[その8]蘭学の同心円
目次
1 蘭学のパイオニアたち
2 すごい!オランダ医学
3 苦しみと喜びの翻訳作業
4 翻訳仲間それぞれの、ゴールの向こう側
5 いよいよ出版へ
6 蘭学第二世代たち
7 蘭学第三世代、玄真のこと
8 蘭学の同心円
著者等紹介
長尾剛[ナガオタケシ]
1962年、東京生まれ。東洋大学大学院修了。ノンフィクション作家。日本文学・日本思想史などを主なテーマとする
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感想・レビュー
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