出版社内容情報
ダイハツでミゼット開発プロジェクトなどに関わり、トヨタのノウハウを体得した著者が、今後の製造業が勝ち抜くためのメソッドを語る。
「現場」の危機がさけばれる時代。「現場」の問題が、その企業の致命傷にもなる事件を招く。日本がかってその技術により世界に冠たる地位を築いた時代の「現場」はいかなるものだったのか? 戦中の『紫電』『紫電改』などの設計から、ダイハツでは『ミゼット』、また『EV(電気自動車)』の開発にも携わり、そのスタイルから「ダボハゼ」と呼ばれた伝説の技術屋が、過去を回想しつつ望むべき「現場」のありかたについてみずからのノウハウを開陳、提起する。
▼著者は、トヨタ生産方式をつくりあげた大野耐一氏、さらには松下幸之助の松下イズムをもっとも理解し松下グループの初期の発展を支え続けた、高橋荒太郎氏から直接に薫陶を受ける機会を得たことにより、その教えを自分の技術屋経験と技術屋魂に照らし合わせ、「現場」を重視した自らのマネジメントノウハウをつくりあげた。現在も製造業のみならず、他業種へのコンサルタントを引きうけ活躍している。
[第1部]7つの道具が儲かる「現場」をつくる
●7つの道具(M7)へのアプローチ
●儲かる「現場」をマネジメントしよう
●儲かる「現場」を生み出す力をつけよう
●儲かる「現場」を成長させよう [第2部]戦中・戦後を生き抜いた技術屋が「日本のものづくり現場」に学んだこと
●『紫電』『紫電改』
●三輪自動車『アキツ号』の誕生
●軽三輪自動車『ミゼット』
●軽四輪自動車『フェロー』の開発
●小型四輪駆動車『タフト』
●『PNC旋盤』
●電気自動車(EV:Electric Vehicle)