内容説明
「朝グモは福を呼ぶ」などの言い伝えが示すように、古くからクモは神秘的な生物とされてきた。その活動をつねに支えるのが「クモの糸」。よくもまあ、こんな細い糸に命を預けられるものだ。じつは彼らは、危機管理のスペシャリストだったのだ!翻って私たちは、何を信頼して生きているだろう。他人を、社会をどのように信じ、どう対応したらよいのか。四億年もの長い進化を経て培われたクモの知恵から、時代の変化を読み解く術を学ぶ。予測困難で複雑な現代にあって、忘れていた大切なことを教えてくれるクモの驚くべき生態学。
目次
第1章 クモの驚くべき行動(クモの挙動に驚く;知られざるクモの正体 ほか)
第2章 クモから学ぶ危機管理と信頼性(クモから学ぶ危機管理の能力;クモの糸から学ぶ信頼性 ほか)
第3章 人間はどこに信頼を置くのか(信頼できる領域;信頼できない領域 ほか)
第4章 どのようにすれば時代が読めるか(変化を先読みできるのか;現実の動きにどう対応するのか)
著者等紹介
大崎茂芳[オオサキシゲヨシ]
1946年兵庫県生まれ。大阪大学理学部高分子学科卒業、同大学院理学研究科博士課程修了。理学博士、農学博士。神崎製紙(現・王子製紙)、マイカル商品研究所所長、島根大学教授を経て、現在、奈良県立医科大学医学部教授。専門は生体高分子学、高分子物理化学。クモの糸を繊維材料としてネクタイを編む可能性に着目、同時にクモの生態を研究しつづけ、その成果が国内外から注目を集めている
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