内容説明
「あぁ、おいしい!」―人間だけが味わえる至福のひと時。でも、だから食べすぎてしまう、と簡単には説明できないのが味覚の奥深さ。ラーメン、お酒、マヨネーズ…。なぜにそこまで“はまる”のか?そもそも「おいしい」とは何なんだ?好き嫌いのメカニズムや甘いものに目がない女性の秘密、さらには噛むことの効用など、体や脳のしくみを探り、現代人の「食べる」を科学する。昨今の食の乱れや無茶なダイエットを見直し、本物の味を見抜く感性を磨く。もっとおいしく食べて、人生を何倍も楽しむための究極メニュー。
目次
第1章 おいしさとは何だろう?
第2章 現代っ子はおいしさがわかる?
第3章 おふくろの味―幼児期からのおいしさ
第4章 ごはん―飽きないおいしさ
第5章 マヨラー―おいしさにはまる
第6章 おいしいものはなぜ食べすぎる?
第7章 おいしく食べて生き生き健康
著者等紹介
山本隆[ヤマモトタカシ]
1944年福井県生まれ。大阪大学歯学部卒業、同大学院歯学研究科博士課程修了。大阪大学歯学部助教授、同人間科学部教授を経て、現在、同大学院人間科学研究科教授。専門は味覚生理学、脳科学。日本味と匂学会会長、日本官能評価学会理事、日本生理学会評議員、日本神経科学会専門委員なども務める。日本味と匂学会中西研究奨励賞、三島海雲記念財団学術奨励賞、安藤百福記念賞などを受賞
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おくらさん
8
知らなくていいことなんかない。食への興味は角度を変えると新鮮そのもの。 まだまだ新しいこと知っていきたい。 それをあらためて教えてくれた。2022/06/24
medaka
2
3★毎日あたりまえのように感じているが、あらたまって深くは考えないであろう「おいしい」についての本。「味わうとは脳細胞が奏でるシンフォニー」には、大げさじゃ?を通り越して感動してしまいました。なるほど。「おいしい」と感られることは、とっても幸せなことなんだ!!←こんなふざけた感想だと、本書もふざけた内容なのかと誤解されそうですが、けっしてそんな事はありません。かなり真面目な内容です。たかが「おいしい」、されど「おいしい」。本書を読めば、「おいしい」に対する考え方が変わるかも。2012/04/03
ドイヒー
1
タイトルに対して100%といえるような回答はなく、やや消化不良。主張ありきで書かれている印象もあり。2022/01/09
あ
0
料理をうまく作れるようになりたいと思ってあれこれ買ってきたものの一つですけどそういう内容のものじゃなくてうーんという感じ2015/07/11
まさ
0
最近商品を考える上で美味しいというのがよくわからない。よっぽど変な組み合わせで作らない限りどんな料理でも美味しいから。特別美味しいもの、際立つものを作るヒントになればと思いこの本を読みました。そもそも美味しいとはなんやねん。そんな疑問に答えてくれる本美味しいとは生物的に生きていくのに必要な機能。そしてその美味しいと感じている人の今間での食経験の積み重ねなのかな。古い本だからか一部今の情報と変わっているところがあるも参考になりました。 結局のところどんな食べ物が多くの人に好かれるのだろ…2014/09/04