出版社内容情報
世界はアメリカや中国を中心に動いていない。いまこそ、日本の先進性、文化力に注目せよ! 両異才による、新産業・新文明のヒント。
90年代後半、「グローバル・スタンダード」旋風が日本に吹き荒れるなか、「日本式××は、もう時代遅れ」という風潮に対して異見を表明していた日下公人氏と呉善花氏。果たして今日、「グローバル・スタンダード=アメリカン・スタンダード」は綻びが露になり、産業界を中心に多くの日本人が幻想から目覚めつつある。それに伴い、「日本の先進性、文化力に着目せよ」と主張してきた両著者の言論に、注目が寄せられている。
▼両著者の対談は今回が初めてだが、二人に共通するのは、日本経済、日本企業の動向や未来予測を語る際に、既存の経済指標にとらわれず、まったく別の視点や発想で貴重なヒントを提示してくれることだ。本書のキーワードは「文化力」。呉氏は「日本の独自性の中にこそ、未来性、世界性がある」と主張し、日下氏は「日本文化の精神が産業になり、結果として世界に普及している」と解説する。新鮮な顔合わせによる、新産業・新文明のヒント。
●第1章 世界が日本の真似をする理由
●第2章 幸せの先端を行くビジネス
●第3章 島国コミュニティの多元性
●第4章 豊かで平和だから和風が好まれる
内容説明
日本の独自性の中にこそ、未来性、世界性がある―呉。日本文化の精神が産業になり、結果として世界に普及している―日下。「グローバル」「韓流」より「和風」。
目次
第1章 世界が日本の真似をする理由(文化水準の高さ;自主独立の精神)
第2章 幸せの先端を行くビジネス(成果主義よりプロセス重視;顔の見えるモノづくりとサービス)
第3章 島国コミュニティの多元性(島国文化の底力;共同体生活の伝統)
第4章 豊かで平和だから和風が好まれる(自然・あるがまま・安らぎ;文化の自由度・伝統と革新・自然感応力)
著者等紹介
日下公人[クサカキミンド]
1930年、兵庫県生まれ。東京大学経済学部卒業後、日本長期信用銀行入行。同行取締役を経て、現在、東京財団会長。(社)ソフト化経済センター理事、三谷産業監査役。ソフト化・サービス化の時代をいち早く先見し、日本経済の名ナビゲーターとして活躍。未来予測の正確なことには定評がある
呉善花[オソンファ]
1956年、韓国・済州島生まれ、韓国女子軍隊経験を持つ。83年に来日し、大東文化大学(英語学専攻)の留学生となる。その後、東京外国語大学大学院修士課程(北米地域研究)を修了。現在、評論家。拓殖大学国際開発学部教授。著書に、『攘夷の韓国開国の日本』(文芸春秋、第五回山本七平賞受賞)など多数
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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