PHP新書<br> 「恋する力」を哲学する

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PHP新書
「恋する力」を哲学する

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  • サイズ 新書判/ページ数 214p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569633459
  • NDC分類 152.1
  • Cコード C0210

出版社内容情報

人が恋する意味を真っ向から語る哲学エッセイ。

人生において「恋する」ことに深い意味はあるのか。語るも憚られる人間特有の激しい感情の構造を、真っ向から見つめ直す哲学エッセイ。

人は恋してしまうもの。しかも特定の相手に。ある時は一目惚れ、ある時は友人だったはずの人。ひとたび火がつけば、その人のことしか考えられなくなる。その激しい感情のメカニズムとは?

▼フロイトとユングの心理学を重ね合わせながら、ニーチェやキェルケゴール、プラトンの思想を軸に恋愛を哲学する。心の中に眠っている恋のエネルギーは、自立した人生を始めるための、かけがえのない起爆剤であることが語られる。

▼人間特有の不思議な心理構造を通して、自分らしく生きる意味を真摯に考える哲学エッセイ。

▼<内容紹介>なぜあの女ではなく、この女に惚れたのか?/なぜ好みのタイプの女性は人それぞれなのか?/理想の恋人像はどのように生まれるのか?/本物の恋愛なるものは幻想なのか?/相手の前で恥ずかしさを感じなければ、恋愛感情とはいえない/愛は本来、無償のはずである/相手を幸せにできないから一緒になれない/恋愛は希望へと向かう力etc

●第1章 なぜか恋してしまう私―自分と相手の不思議な関係 
●第2章 理想の恋人像はどのように生まれるのか―心の中の物語 
●第3章 エロスとしての恋愛―恥じらいと快楽原理 
●第4章 永遠の愛を求める心理―自分の人生を受け入れる 
●第5章 好きだからこその苦しみ―実存としての恋愛 
●第6章 新・恋愛論―幸せな恋をするために

内容説明

人は恋してしまうもの。しかも特定の相手に。ある時は一目惚れ、ある時は友人だったはずの人。ひとたび火がつけば、その人のことしか考えられなくなる。その激しい感情のメカニズムとは?フロイトとユングの心理学を重ね合わせながら、ニーチェやキェルケゴール、プラトンの思想を軸に恋愛を哲学する。心の中に眠っている恋のエネルギーは、自立した人生を始めるための、かけがえのない起爆剤であることが語られる。人間特有の不思議な心理構造を通して、自分らしく生きる意味を真摯に考える哲学エッセイ。

目次

第1章 なぜか恋してしまう私―自分と相手の不思議な関係
第2章 理想の恋人像はどのように生まれるのか―心の中の物語
第3章 エロスとしての恋愛―恥じらいと快楽原理
第4章 永遠の愛を求める心理―自分の人生を受け入れる
第5章 好きだからこその苦しみ―実存としての恋愛
第6章 新・恋愛論―幸せな恋をするために

著者等紹介

梅香彰[ウメカアキラ]
1948年長野県生まれ。早稲田大学大学院哲学科中退。難解になりがちな既成の哲学研究に飽きたらず、本来のあり方である「生きていくうえで役に立つ哲学」の解釈を模索しつづけ、本業の傍ら講演や執筆に励む、在野の哲学者
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はるわか

9
恋愛特有の激しい感情がなぜ特定の相手に対して生じるのか。元型:無意識の中に眠っている目的意識「アニマ」(ユング)。「海辺のカフカ」、メタファー、村上春樹の小説は自分をめぐる物語、自分の心にあるアニマをめぐる物語。「恥ずかしい」という気持ちこそエロティシズムの源泉(バタイユ)。相手の前で恥ずかしさを感じなければ恋愛感情とはいえない。デュラス「愛人(ラマン)」:恋愛の門の鍵を開けて先に中に入っていくのはむしろ女性のほうなのだ。スタンダール「パルムの僧院」:愛することにより信頼関係をつくる力。2015/09/30

和草(にこぐさ)

5
とても興味深い内容で面白く、村上龍の本も解き明かしており、恋愛小説を少し奥深く読んでみようと思います。2013/02/13

まなぶ

1
アンリミテッドで読了。村上春樹の海辺のカフカは読んだこ事ないけど、解説は面白かった。フロイトの理論は思弁的であると言うことで批判がありますが著者はフロイトを支持しているのは少しいただけないかな?最後に妻に捧げると書いてある通り妻のことはすごく愛しているのはわかる。2019/04/06

redhotkick

1
ルソー、村上春樹の小説、マルグリッドデュラス、ゲーテ、ニーチェ、キルケゴール等の実例を元に、恋が説明されている。どの例も少し突き抜けてはいるように見えるが、現実でももっと変わった恋の感情があるのだろう。2017/09/23

haji

1
▼ユングの分析心理学を用い、村上春樹『海辺のカフカ』をはじめとした文学作品の恋愛要素にフォーカスをあて、恋愛が人間にとって固有なものであり、どれだけ根源的なものかを論じていく。▼フロイト的に見れば「性欲の延長」でしかない「恋愛」が、ユングやスタンダール、そしてプラトンの理論によって「純度」という概念に昇華されていく過程は見事。▼本筋とは少し関係ないけれど、「素晴らしい作品は心理学や哲学を意識して作られたのではなく、より素晴らしい作品を作ることで物事の在り方を浮き彫りにする」といった旨の説明に共感した。2014/02/14

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