出版社内容情報
デジタル家電ブームを牽引するヒット商品はいかにして生まれたのか。松下電器を蘇生させた「中村改革」の論理と構造を明らかにする。
DVDレコーダーやデジタルテレビ、さらには新型のドラム型洗濯機など、十数年ぶりの大ヒットを連発し、2002年3月の赤字転落から一転、見事な「V字回復」を遂げた松下電器。その過程には、13,000人におよぶ早期退職者募集、事業部制の廃止などの「破壊」があり、社長の中村邦夫はマスコミから「松下幸之助精神の破壊者」というレッテルを貼られた。だが、そうした「破壊」のすべてはヒット商品づくりのためだった。「日本はもはや、モノづくりでは生きていけない」という無責任な論調を、松下は自らの復活によって吹き飛ばしたのだ。
▼連続的にヒット商品を生み出していくためには、創造的な仕事を阻む組織上の欠陥を取り除き、「創造し革新しよう」という潜在的なエネルギーを解き放ってやる以外にない。「創造し革新しよう」という人々の能力を発揮させる組織とは、いかなるものか。その論理と構造を明らかにしながら、「中村改革」の本質に迫る。
●第1章 「破壊」が「創造」を生んだ
●第2章 プロダクト・プランニング・パワー
●第3章 成熟市場を成長市場に
●第4章 『VIErA』サプライズ
●第5章 DVD戦線異状あり
●第6章 「リストラの受け皿工場」が「花形工場」になった
●第7章 中村改革の本質
内容説明
リストラも事業部制廃止もすべてはヒット商品づくりのためだった!中村改革の「本質」が初めて明かされる注目の書。
目次
第1章 「破壊」が「創造」を生んだ
第2章 プロダクト・プランニング・パワー
第3章 成熟市場を成長市場に
第4章 『VIErA』サプライズ
第5章 DVD戦線異状あり
第6章 「リストラの受け皿工場」が「花形工場」になった
第7章 中村改革の本質
著者等紹介
財部誠一[タカラベセイイチ]
1956年、東京生まれ。慶応義塾大学法学部卒業後、野村証券に入社。同社退社後、3年間の出版社勤務を経て、経済ジャーナリスト。金融、経済誌に多く寄稿するとともに、テレビ朝日系列の情報番組『サンデープロジェクト』『やじうまプラス』などTVでも活躍。また、政策シンクタンク「ハーベイロード・ジャパン」を主宰し、「財政均衡法」など各種の政策提言を行っている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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