出版社内容情報
心に傷を持つ青年忍者の魂は救われるか。
心に深い傷を負った青年忍者。その魂は救済されえるのか? 現代に巣食う問題に、時代小説の形で迫った、新鋭の書き下ろし長編。
聖地「甘水岩(あまみいわ)」をめぐる抗争に加わり、縦横無尽に活躍する青年忍者・伊真(いま)。敵方との血で血を洗う死闘の中、彼の前にあらわれる謎の巫女。秘術を尽くした戦いの行方は? 謎の巫女の正体は? そして伊真の運命は? スピード感あふれる文体で、人間の心の中の修羅を描き上げ、驚くべき結末へと読者を導く。時代小説の舞台に、心理学と精神世界のテイストを加え、現代人の魂に深く訴えかける、時代小説の新境地。
●第1章 奇岩
●第2章 毒と水
●第3章 武家娘
●第4章 声
●第5章 領主暗殺
●第6章 夜の崖
●第7章 帰還
●第8章 鏡
●第9章 匂い
内容説明
聖地「甘水岩」をめぐる抗争に加わり、縦横無尽に活躍する青年忍者・伊真。敵方との血で血を洗う死闘の中、彼の前にあらわれる謎の巫女。秘術を尽くした戦いの行方は?謎の巫女の正体は?そして、伊真の運命は?スピード感あふれる文体で、人間の心の中の修羅を描き上げ、驚くべき結末へと読者を導く、時代小説の新境地。
著者等紹介
多田容子[タダヨウコ]
作家。1971年、香川県生まれ。兵庫県尼崎市に育つ。京都大学経済学部卒業。96年、97年、98年に時代小説大賞の最終候補となる。99年、柳生十兵衛を主人公とした剣豪小説『双眼』(講談社)でデビュー
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