カサンドラのジレンマ―地球の危機、希望の歌

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  • サイズ B6判/ページ数 310p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569632148
  • NDC分類 519
  • Cコード C0036

出版社内容情報

地球環境の現状とその再生への希望の物語。

危機的な地球環境をいたずらに憂えるのではなく、人間の可能性をあくまでも信じ、持続可能な世界をめざす希望と再生の美しい物語。

自分には、このままいったらどうなるかが見えている。それなのに、いくら警告してもわかってもらえない。これは日常でもよく経験することだ。

▼本書は、ギリシャ神話のカサンドラの話を題材とし、環境問題で今われわれが抱えている「カサンドラのジレンマ」の本質を鮮やかに解剖する。

▼システムの問題を鋭く衝いたシステム・ダイナミクスの考え方、「地球が地球で、人間が人間でありつづけるため」の持続可能性の原則、新しい考えやイノベーションがどのように広がり、効果的かつ迅速に広げるためには何をすればよいのか等々、環境問題の原因と解決策を明快に示す。

▼と同時に、人間の心理的な側面を丁寧に分析し、環境問題に新しい境地を開く画期的な書である。「できる!」と元気と勇気と知恵と行動への一押しをしてくれる本でもある。

●第1章 破局は避けられない? 
●第2章 現代のカサンドラたち 
●第3章 地球の状態は今 
●第4章 「要はシステムなのだ」 
●第5章 カサンドラの笑い、カサンドラの涙 
●第6章 破滅を望まない強さ 
●第7章 未来を表す言葉 
●第8章 可能性の証明 
●第9章 イノベーション普及ゲーム 
●第10章 サバイバルのために、減速ではなく加速を

内容説明

地球環境の現状と傾向を明快に示し、元気と勇気と知恵と行動への一押しをしてくれる希望の書。

目次

第1章 破局は避けられない?
第2章 現代のカサンドラたち
第3章 地球の状態は今
第4章 「要はシステムなのだ」
第5章 カサンドラの笑い、カサンドラの涙
第6章 破滅を望まない強さ
第7章 未来を表す言葉
第8章 可能性の証明
第9章 イノベーション普及ゲーム
第10章 サバイバルのために、減速ではなく加速を

著者等紹介

アトキソン,アラン[アトキソン,アラン][AtKisson,Alan]
米国ミズーリ州生まれ。「人間的で持続可能な文化」をテーマとする季刊誌In Contextの編集者を経て、1992年にサステナブル・シアトルを立ち上げる。コンサルティング会社「AtKisson & Associates」の設立者・代表として、環境的に持続可能な方法での社会発展とイノベーションを掲げ、北米・ヨーロッパ・オーストラリア・アジアなどで、企業や自治体へのコンサルティングを行っている。プロのミュージシャンでもある。現在は妻と1歳の娘とスウェーデンに在住

枝広淳子[エダヒロジュンコ]
京都生まれ。東京大学大学院教育心理学専攻修士課程修了。環境関係の通訳、翻訳、講演、執筆、コンサルティング等を行うかたわら、地球環境の現状や各地の動きをメールニュースで広く提供している。心理学をもとにしたビジョンづくりやセルフマネジメントにも力を入れる。2002年8月、日本の環境情報を英語で世界に発信するジャパン・フォー・サステナビリティを立ち上げ、共同代表
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おたきたお

0
現状に対して「このままでいいのか?」と疑問を持つ、「坑内のカナリア」のような現代の「カサンドラ」への応援の書。「この世から人間がいなくなれば」という超ナチュラリストの考え方にNOをつきつけ、「虚無に陥るな!仲間は必ず周りにいる!」と叱咤激励している。「ナチュラルステップ」にも言及している。「持続可能性の根本的な意味は、物的消費からお金を切り離すということ」との指摘はコンセンサスを得られるだろうか。『ソーシャル・ガバナンス』で「日本は『観る』社会、北欧は『する』社会」と指摘されている日本社会。道は険しい。2006/03/14

taming_sfc

0
アトキンソン, アランによる2003年の著作。枝廣淳子さんが監訳されているので、いつもの通り分かりやすい。本書は、『成長の限界』『沈黙の春』など、環境・人口・資源問題に対する警句を発した研究を、肯定的に捉える。その上で、真実を予見し、それを伝えようとするものが持つ、独特の辛さについてであり、その予言を信じない人々の強固たる抵抗について語る。しかし、本書に好感が持てる点は、本書後半でカサンドラのジレンマから逃れるための「イノベーション」について述べられている点であり、この部分が筆者の主要な貢献といえる。2010/10/22

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