平和のための「戦争学」

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  • サイズ B6判/ページ数 213p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784569631684
  • NDC分類 319.8
  • Cコード C0030

出版社内容情報

「戦争反対!」は平和をもたらしうるのか?

戦後日本は戦争を学び、語ることすら忌避してきた。しかし戦争を知らずして平和は決して語れない。今、日本にとって真に必要な戦争学!

新しい世紀に入り、20世紀の後半に構築された「平和のしくみ」がすべて過去の遺物となってしまった。これまで米ソ対決の狭間で日米安保条約体制を構築し、平和を享受してきた日本も、全く新しい思考をしなければならない時代となった。むしろ、前の時代の枠組みの中での観念的、心情的な「戦争反対!」を叫び続けていたら、次の時代の平和構築のための阻害要因になってしまう危険性もあるのである。

▼必要な戦争と不要な戦争とは? 瀬戸際政策とは? 日本の国防戦略はいかにあるべきか? 国際平和維持活動をいかに展開するか? そして戦争の本質とは何か? 著者の論は、次々と核心をえぐっていく。

▼「真摯に医学を学び、研究するのは、病気を恐れるからであろう。同じように、戦争を恐れるなら、真正面から戦争に向き合い、学ばなければならない」。まさに、これまで戦争を直視してこなかった日本人にとって必読の戦争論である。

●第1章 二つの立場 
●第2章 必要な戦争と不要な戦争 
●第3章 瀬戸際政策 
●第4章 国防のための戦争 
●第5章 平和のための戦略 
●第6章 戦えない防衛力 
●第7章 国際平和維持活動 
●第8章 社会科学としての戦争 
●第9章 戦争はなぜ起こるのか? 
●第10章 戦いを忘れた日本人 
●終章 戦後からの脱却

内容説明

「戦争のメカニズム」を知るものこそが真の平和を創造できる!元作戦幕僚の著者による、いま日本にとって真に必要な「戦争論」。

目次

第1章 二つの立場
第2章 必要な戦争と不要な戦争
第3章 瀬戸際政策
第4章 国防のための戦争
第5章 平和のための戦略
第6章 戦えない防衛力
第7章 国際平和維持活動
第8章 社会科学としての戦争
第9章 戦争はなぜ起こるのか?
第10章 戦いを忘れた日本人
終章 戦後からの脱却

著者等紹介

松村劭[マツムラツトム]
1934年、大阪生まれ。防衛大学校卒。陸上自衛隊幕僚監部情報幕僚、作戦幕僚、防衛研究所研究員、西部方面総監部防衛部長などを歴任後、1985年に退官。在職中は在日米軍との共同作戦計画にも携わった。元陸将補。米国デュピュイ戦略研究所東アジア代表。英国国際戦略研究所所員。専門は戦略・戦術研究、情報分析
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Humbaba

6
戦争反対、とだけ叫んでいれば、自国から戦争を仕掛けることはできるかもしれない。しかし、戦争とは一国だけで行うものではない。相手がいるからこそ戦争が起こる。そして、戦争を仕掛けられた場合には、対処をしなければ全てを失うこととなる。そうならないようにするためにも、戦争というものを知ることは重要である。2013/11/25

麒麟

1
少し古め(10年ほど前)の本だが、北朝鮮のミサイル危機があった折なので、再読。 平和のためには戦争を知らなければならない、との論はかなり説得力がある。戦争に反対したい人ほど読むべきではと思う。2012/04/24

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