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聖断 - 昭和天皇と鈴木貫太郎

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  • サイズ B6判/ページ数 397p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569629841
  • NDC分類 916
  • Cコード C0030

出版社内容情報

「戦争終結」は、どんな過程を経てなされたか。

徹底抗戦、一億玉砕論渦巻くなか、平和を希求する昭和天皇と、国家の分断を阻止し、終戦の大仕事に挑む首相の感動の物語。

「この際、自分のできることはなんでもする。私が国民によびかけることがよければ、いつでもマイクの前に立つ」御前会議で天皇は語った。聖断は下り、戦争は終わった。徹底抗戦、一億玉砕論渦巻くなか、平和を希求する天皇と、国家の分断を阻止し、狂乱を既倒に廻らす大仕事をなす宰相との感動の終戦実録。

▼第一部「日本海軍史とともに」第二部「大侍従長として」第三部「破局の時代にあって」第四部「モーニングを着た西郷隆盛」第五部「聖断ふたたび」

▼解説を描かれた高木氏はいう。「半藤さんは(本書において)天皇と大元帥の二重性格の相克を主題に据えた。……それこそは、昭和史の根底にある最大の動乱の因子である。無条件降伏をきめたのは天皇である。それを核心として、本書「聖断」は構成された。とくに、終戦工作の内情を究明した部分は圧巻である。今後の史書を修正する人もあるだろう。……ノンフィクション文学の輝かしい成果である」

●第1部 日本海軍史とともに 
●第2部 大侍従長として 
●第3部 「破局の時代」にあって 
●第4部 モーニングを着た西郷隆盛 
●第5部 聖断ふたたび

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セロリ

28
鈴木貫太郎は軍人だ。だから最初は軍人万歳的に始まった。合わないかもと思ったけど、その後は日本の悲惨な結末に向かう様子が克明に描かれる。何処かで方向転換できなかったのか?この結末は必然だったのか?ぐずぐずと決断できない状況にイライラしてしまうが、鈴木貫太郎首相はとても慎重だ。一気に終戦へ向かうことで国内の分断を恐れるからだ。今の私たちには考えにくいことだが、この当時の分断はクーデターにつながる。そんなことになれば、敵国に付け込まれて国が分割されてしまう。それだけは避けねばならない。敗戦に向かうときこそ⇒2021/12/16

デューク

6
これは、1945年8月15日へと続く、長い長い物語である。戦争を終わらせた宰相、鈴木貫太郎の生涯を軸に、物語は続いていく。 日清・日露戦争で「鬼貫太郎」の異名をとった武勇伝。侍従長として仕えた昭和天皇。同時期に昭和天皇に仕え、後に陸軍大臣として終戦を迎える阿南惟幾。鈴木教官に鍛えられ、後に太平洋戦争で連合艦隊司令長官となった山本五十六、古賀峯一、小沢治三郎。数々の人々との出会いが、まるで運命に導かれるかのように、鈴木をして戦争を終わらせることになる。伝記の最高傑作と言っても過言ではない一冊。おすすめ2017/08/28

rinrinkimkim

1
日本の一番長い日に続き、その勢いに任せて読破してしまった。日本・・の方がスピード感はあります。歴史に名を残す人をテーマに書く場合その人を好きで書くか憎んで書くかによって浮かび上がる人物像は180度違うわけで半藤氏は鈴木貫太郎首相に入れあげている感じ(もしくは人間鈴木にほれ込んでいる)が伝わってきます。勝つときも負けるときも思いっきり勝つ(もしくは負ける)事が大事。。。うーんそれは上にたつひとの意見だよなぁ シモジモは命がいくつあっても足りないですね。昭和史はまだまだ生っぽくて読んでいてつらいです。2015/01/26

風見じじい

0
終戦時の総理大臣である鈴木貫太郎の生い立ち、軍人というより武士の魂を持ち、無私であった人柄に惹かれました。ややきれいごとのみを書いているのは気になりました。薩長出身者の本音である天皇をお飾りにして、自分たちの好きなように支配したいと言う点が日本を戦争に導いてしまったと思います。2017/05/27

豆まゆ

0
違う面からみたら、もっといい方法もあったかもしれないし、違う決断もあったのかもしれないけど、すくなくともこの本に書かれていることを知ることができて良かった。この時の内閣のメンバーは本当に大変だっただろうな。その家族も。戦争を終わらせてくれて良かった。こういう決断をできる政治家って今は誰なんだろう。2015/09/07

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