出版社内容情報
230年前の再建の神様・本間光丘商いの極意。
「本間様には及びもないが、せめてなりたや殿様に」と謳われた酒田の大事業家の堅実経営術、共存共栄策、現代に通じる商いの法則とは?
「本間さまには及びもないが、せめてなりたや殿様に」と謳われた酒田の豪商・本間光丘。光丘が十八世紀の半ばに本間家の家督を継いでから五十年の間に、本間家はこの俗謡に謳われるような存在にのし上がった。本間家の家業は北前船交易による商業活動、金融業などだが、光丘はそれだけでなく、庄内藩の財政再建にも携わったのである。
▼光丘はまた、植林事業などの公共事業に私財を投じている。儲けたものは社会に還元する――この基本哲学により、本間家繁栄の礎は築かれたと言えよう。
▼本書は、そんな光丘の商いの極意に迫った快作。不況の今こそ、本間光丘の経営哲学に学ぶべきものは多いが、その光丘の教えのエッセンスを、法則の形で各項目末に掲載。
▼著者の童門冬二氏は、日本経済再生のためには地域経済の活性化が不可欠、と述べているが、本書は地域再生のために何が必要かについての提言をも含んでおり、ビジネスマン・地方自治体職員必読の書になっている。
●プロローグ 上杉鷹山からの使者
●第1章 新興商人の心意気
●第2章 指揮権を得るまでの攻防―庄内藩の財政改革 その一
●第3章 いかにして改革パワーを生み出すか―庄内藩の財政改革 その二
●第4章 受け継がれた施策―庄内藩の財政改革 その三
●エピローグ ゆきわたる「敬天愛人」の精神
内容説明
「本間さまには及びもないがせめてなりたや殿様に」とうたわれた、江戸時代の豪商・出羽酒田の本間光丘に学ぶ不況を生き抜く知恵。
目次
プロローグ 上杉鷹山からの使者
第1章 新興商人の心意気
第2章 指揮権を得るまでの攻防―庄内藩の財政改革その一
第3章 いかにして改革パワーを生み出すか―庄内藩の財政改革その二
第4章 受け継がれた施策―庄内藩の財政改革その三
エピローグ ゆきわたる「敬天愛人」の精神
著者等紹介
童門冬二[ドウモンフユジ]
本名、太田久行。1927年(昭和2年)、東京生まれ。東京都立大学事務長、東京都広報室長、企画調整局長、政策室長を歴任。1979年(昭和54年)、美濃部知事の引退とともに都庁を去り、作家活動に専念。在職中に培った人間管理と組織の実学を、歴史と重ね合わせ、小説、ノンフィクションの世界に新境地を拓く。第43回芥川賞候補。日本文芸家協会ならびに日本推理作家協会会員。1999年(平成11年)、勲三等瑞宝章を受章
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