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特攻―還らざる若者たちへの鎮魂歌

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  • サイズ B6判/ページ数 306p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569629254
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「戦争」を経験した者にしか、伝えられないものがある。著者の心の奥底に残る特攻隊員たちの絶唱を、戦況と重ねあわせながら書き綴る。

三十七年ぶりの鹿児島・知覧への取材の旅にでかけた著者。当時同行してくれた友人が、特攻観音の境内に建つ特攻英霊芳名碑に刻まれている文字の中に、著者の本名を発見し、驚きの声をあげる。「ここにお前さの名が……」――そこにはまぎれもなく、著者の本名があった。その名は同名異人であったが、著者の背筋に一瞬走るものがあった。「知覧を書こう」という著者の思いは頂点に達した。

▼日本人が日本人であるために、忘れてはいけない過去がある。人間、いや人類の歴史上においても、稀有の出来事であった「特攻」という行動に焦点をあてて、当時の詳細な記録(日記・手紙・遺書・関係者の談話)とともに、勇・悲・哀・美といった日本人の心の奥底深くにある感情を鮮やかに描きだした著者渾身の感動の力作。月刊『歴史街道』にて約三年間という長期の連載を一冊にまとめた。この長年の活動が認められ、著者は第三十八回長谷川伸賞を受賞した。        

●第1話 くちなしの花 
●第2話 さらば 愛しき人よ 
●第3話 五月花が咲いて 
●第4話 燃ゆる大空 
●第5話 学徒出陣 
●第6話 われら明日を恃みき 
●第7話 わが若人ら遂に還らず 
●第8話 征矢と桜花一輪 
●第9話 神雷爆戦隊の突撃 
●第10話 お母ちゃん さようなら ほか

内容説明

その至純なる行動は、どこまでも勇ましく、限りなく哀しい。第三十八回長谷川伸賞受賞作家が全精魂をこめて綴る、特別攻撃隊員への深き思い。

目次

くちなしの花
さらば愛しき人よ
五月花が咲いて
燃ゆる大空
学徒出陣
われら明日を恃みき
わが若人ら遂に還らず
征矢と桜花一輪
神雷爆戦隊の突撃
お母ちゃんさようなら〔ほか〕

著者等紹介

神坂次郎[コウサカジロウ]
昭和2(1927)年、和歌山県生まれ。戦後は劇団俳優座演出部等を経て転々、傍ら歴史小説を書き始め、昭和33年、『鬼打ち猿丸』で大衆文学賞受賞。昭和59年出版の『元禄御畳奉行の日記―尾張藩士の見た浮世』は60万部のベストセラー。他に第2回日本文芸大賞受賞『黒潮の岸辺』など著書100余冊。平成14年4月には第12回南方熊楠賞を受賞。平成15年6月、第38回長谷川伸賞を受賞。日本文芸家協会、日本ペンクラブ、三田文学会員
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