風の陣 大望篇

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  • サイズ B6判/ページ数 434p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569628424
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

独裁者・恵美押勝に戦いを挑む蝦夷達の物語。

奥羽動乱と中央政界の権力抗争を描いた立志篇に続く大望篇。平城の都を牛耳る恵美押勝に、陸奥の将来を憂う蝦夷達。壮大な歴史ロマン。

『風の陣』は、奥州藤原氏四代を描いた『炎立つ』、蝦夷最大の英雄・阿弖流為(アテルイ)を描き、吉川英治文学賞に輝いた『火怨』に続く歴史ロマン第三弾。今回の「大望篇」は、奥州動乱と中央政界の血腥い権力抗争を描いた「立志篇」の続篇。若かった蝦夷達の成長ぶりが頼もしい。

▼八世紀後半、権勢は藤原仲麻呂の掌中にすっぽり収まっていた。恵美押勝と名を変えた仲麻呂は、平城の都で新しい帝・淳仁帝を自在に操り、磐石の体制を築いていたのである。

▼黄金が発見された陸奥に、侵略の手が伸びるは必定、あの男を倒さなければ陸奥に平和は訪れない――。打倒、恵美押勝を誓った蝦夷達の果てしなき戦いが始まった。

▼都で官人になり、その地位を利用して蝦夷を守ろうとする牡鹿嶋足、嶋足を陰で支える物部天鈴。そこに帝や先帝、恵美押勝、弓削道鏡などの思惑がからみ、物語はドラマチックに展開する。

▼八年越しの思いを乗せた『大望篇』に乞うご期待!

●隙風 
●野風 
●烈風 
●向かい風 
●淫風 
●風聞 
●裂き風 
●涼風 
●風巻き 
●風来衆 
●蛮風 
●乱れ風 
●爆風 
●風に靡く 
●風雷 
●鎮風

内容説明

橘奈良麻呂の乱(757年)が平定されてから三年半。権勢は、奈良麻呂と敵対していた藤原仲麻呂の掌中に収まっていた。恵美押勝と名を変えた仲麻呂は、新しい帝を自在に操り、その体制は磐石に見えたのだが―。黄金をねらい、陸奥を支配下に置こうとする押勝に対し、官人となった蝦夷・牡鹿嶋足、そして物部天鈴は…。

著者等紹介

高橋克彦[タカハシカツヒコ]
昭和22年(1947)、岩手県生まれ。早稲田大学卒。昭和58年、『写楽殺人事件』で江戸川乱歩賞を受賞し、文壇デビュー。昭和61年に『総門谷』で吉川英治文学新人賞、昭和62年に『北斎殺人事件』で日本推理作家協会賞、平成4年に『緋い記憶』で直木賞、平成12年に『火怨』で吉川英治文学賞を受賞した
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Nak34

18
キター。田村麿呂、推参。但し、7歳。こういう関わりがあったからこそ、あの時、蝦夷を、アテルイを受け入れてくれたんだな。あっ、また、涙が。ここまでは、エンターテイメント。気になるのは、益女の予言。蝦夷のため、辛い決断が待っているのか。はあ、あ、また、涙が。ここまで来ても、まだ、鮮麿呂がメインじゃない。先は、長いな。楽しみだわい。2012/12/10

コリディ

8
5点。伊治呰麻呂(これはるのあざまろ)の乱、2/5冊目。蝦夷のためと言いながら、都での陰謀の話で、史実に忠実に書きすぎているためか、くどい。心躍らない。史実でも、カットしたり、加工したら良いのに。2022/02/12

読書国の仮住まい

3
シリーズ二冊目。 橘奈良麻呂の乱は平定されたが、今度は藤原仲麻呂がその野望の牙を剥く。 その手柄で淳仁帝から恵美押勝という姓名を賜る。 民に恵みを施すのは美徳であり、強敵に押し勝ったという由来。 藤原という他と同じ姓を、麻呂の付く名を嫌ったためか。 藤原仲麻呂の乱平定までが描かれるが、次の敵となるであろう道鏡も頭角を表してくる。 まだ子供だが坂上田村麻呂も登場。 『隙風』『野風』『烈風』『向かい風』『淫風』『風聞』『裂き風』『涼風』『風巻き』『風来衆』『蛮風』『乱れ風』『爆風』『風に靡く』『風雷』『鎮風』2021/12/30

TheWho

3
「藤原仲麻呂の乱」の出来事を弓削道鏡や恵美押勝、吉備真備など歴史上の人物が登場し話が進んで行く。多分次巻では、「宇佐八幡宮神託事件」に展開するのだろう。しかし弓削氏と物部氏とが同族関係であり、蝦夷の物語に展開させる筆者の歴史感には、圧倒される。2012/11/04

なつみかん

2
高橋さんにはできるなら東北歴史シリーズの続き、幕末の会津を舞台に読ませて欲しいなぁ!2007/01/25

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