出版社内容情報
歴史好きを堪能させる城にまつわるエピソード。
「上田城と真田三代」「金沢城と前田利家」など、戦国武将とその居城にまつわる興味深いエピソードを満載した歴史エッセイ。
琵琶湖を巧みに利用した城郭ネットワークをつくった織田信長、徳川勢を二度まで撃破した上田城の真田親子、秀吉が攻めても落ちなかったかもしれない小田原城、難攻不落の高天神城を陥落したことが悲劇の運命を招いた武田勝頼、織田軍に焼き尽くされた朝倉一乗谷館百年の栄華、現代の技術をもってしても5カ月でつくれないといれわる肥前名護屋城、城主不在の城を豊臣の軍勢から守り抜いた武蔵忍城、日本の築城史にとって画期的な「多聞櫓」と「天守」を創案した松永久秀の信貴山城、高い山頂に枯れない井戸をもつ春日山城……他にも和歌山城、金沢城、小谷城など、日本美の象徴「城」に凝縮された戦国群雄たちの生き様と栄枯盛衰を、歴史小説の第一人者が描く。世継ぎを失い前途を悲観した朝倉義景が十五歳の娘に溺れて上洛の機会を逸したり、朝鮮遠征軍の過大な戦果によって判断の過誤を重ねた豊臣秀吉など、人間臭いドラマも秀逸である。
●序章 戦国群雄の城
●第1章 安土城と織田信長
●第2章 上田城と真田三代
●第3章 金沢城と前田利家
●第4章 小田原城と後北条一族
●第5章 和歌山城と二人の家老
●第6章 高天神城と武田勝頼
●第7章 一乗谷館と朝倉義景
●第8章 肥前名護屋城と豊臣秀吉
●第9章 小谷城と浅井長政
●第10章 武蔵忍城と成田氏長
●第11章 信貴山城と松永久秀
●第12章 春日山城と上杉謙信
内容説明
魔王の住まう異形の城・安土城。現代の技術でも五カ月でつくれない名護屋城。高い山頂に枯れない井戸をもつ春日山城…。戦国群雄と城にまつわるドラマを歴史小説の第一人者が描く。
目次
戦国群雄の城
安土城と織田信長
上田城と真田三代
金沢城と前田利家
小田原城と後北条一族
和歌山城と二人の家老
高天神城と武田勝頼
一乗谷館と朝倉義景
肥前名護屋城と豊臣秀吉
小谷城と浅井長政
武蔵忍城と成田氏長
信貴山城と松永久秀
春日山城と上杉謙信
著者等紹介
津本陽[ツモトヨウ]
1929年、和歌山市生まれ。東北大学法学部卒業。サラリーマン生活を経て、小説家を志す。1978年、『深重の海』で直木賞受賞。1995年、『夢のまた夢』で吉川英治文学賞受賞。1997年、紫綬褒章受章
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