出版社内容情報
部下の「考える力」をのばす驚異の人材育成法。
全米で最も実績のあるビジネス人材トレーニング育成法・メンタリング。本書はその第一人者が基礎知識、実践法、メリットを解説する。
近年、ビジネス社会の求める人材は、スペシャリストであり、組織は肩書が物を言わない少数精鋭型に移行。しかしながら現状として、世界の多くの企業は深刻なスペシャリストの不足に陥っている。その人材不足の解決策として、80年後半から注目されているのがメンタリングである。その起源はギリシア神話『オデュセイア』の中にでてくるオデッュセイスの息子の守役メントールに遡る。つまり、メンタリングには、教師、助言者、師匠など、スキルや経験が豊富な人間と、若者や新入社員のように、スキルや経験の少ない人間とを、一人ずつペアにして、双方が合意の上で、スキルの未熟な成長と具体的能力の向上を目指すものである。そして、本書は、そのメンタリングのシステム化に成功し、実践し、素晴らしい成功を収めている。社員が、自主的に会社にその貢献度を認めさせたいと思い、会社も社員の能力向上を願うとき、このメンタリングの綿密なノウハウが役に立つ。
[第1部]メンタリングの概念
●第1章 メンタリングとは
●第2章 メンタリングの現状
●第3章 組織に対するプラス面とマイナス面
●第4章 プロテジェ側のプラス面とマイナス面
●第5章 メンター側の動機と問題
[第2部]強化メンタリング――どのように役立たせるのか
●第6章 メンタリング・モデルと応用
●第7章 ニーズの評価、組織の準備状況
●第8章 メンターという役割の構成
●第9章 プロテジェの選抜と開発ニーズの診断
●第10章 メンターではない上司を引き入れる
●第11章 コーディネーション・チームの使命
●第12章 健全なメンタリング合意とは
●第13章 メンタリング・プロセス効果の評価
内容説明
メンタリングとは、「スキルや経験が豊富な人間と、スキルや経験が少ない人間とを、一人ずつペアにして、双方が合意の上で、スキルの少ない人間の成長と具体的な能力獲得を目指すことをいう」。本書の対象となる読者は、さまざまな組織のプランナー、管理職、人材開発担当者、人事担当者です。所属する組織は産業、行政、医療、非営利、教育など分野を問わず、規模も問いません。誰かのメンターになりない方、あるいは自分のメンターになる人を探したいという方には、メンタリングのペア関係の築き方について有益な情報が見つかることでしょう。
目次
第1部 メンタリングの概念(メンタリングとは;メンタリングの現状;組織に対するプラス面とマイナス面;プロテジェ側のプラス面とマイナス面;メンター側の動機と問題)
第2部 強化メンタリング―どのように役立たせるのか(メンタリング・モデルと応用;ニーズの評価、組織の準備状況;メンターという役割の構成―条件、募集、選抜、報奨;プロテジェの選抜と開発ニーズの診断;メンターではない上司を引き入れる ほか)
著者等紹介
マリー,マーゴ[マリー,マーゴ][Murray,Margo]
1974年創業の国際コンサルティング会社・MMHAマネージャーズ・メンターズ社(MMHA The Managers’ Mentors,Inc.,)の社長兼COO(最高業務執行責任者)。カリフォルニア州立大学サクラメント校で経営学士号(1963年)、次いでジョン・F・ケネディ大学で経営学修士号(MBA/上級経営学理論)(1977年)を取得している
宮川雅明[ミヤガワマサアキ]
KaTaNa New York,Inc.,President。Diploma in Company Direction(英国政府経営者協会認証取締役)。これまでコンサルティング会社にてコーポレートガバナンス推進室長、代表取締役、上場企業顧問など経て2003年KaTaNa New York,Inc.,を設立。大学院在学中にコンサルティング会社に入社。グローバル繊維・化学系企業にて東京・大阪両本社の革新、外資系トップ生保会社にて競争力強化50%アップ&BSC、米国ナスダックのネットベンチャーにて人材マネジメント戦略、上場自動車部品メーカーにてBPR&ERP、欧州医薬品会社にて組織開発、通信系企業にて新規事業開発、政令指定都市の行政改革支援や特殊法人改革などコンサルティングを中心に活動。現在、ISPI Certificated Consultant、JMA(社)日本能率協会JBL program(ジュニア・ビジネスリーダー・プログラム)年間コーディネーター、JMA(社)日本能率協会リスク・マネジメント推進協議会分科会コーディネーター
坂本裕司[サカモトユウジ]
KaTaNa New York,Inc.,グローバル・ビジネス担当ジェネラル・マネジャー。専門パフォーマンス・マネジメント、HPI(ヒューマン・パフォーマンス・インプルーブメント)。現在ISPI Certificated Consultant、ASTD(米国最大のマネジメント団体)Delegation Member。英国ノッティングム大学経営大学院修士課程修了(MBA)
川瀬誠[カワセマコト]
KaTaNa New York,Inc.,人材マネジメント担当ジェネラル・マネジャー。専門は組織開発(OD)、人材マネジメント戦略、上場ネットベンチャーやユーティリティなど幅広く人材マネジメントのコンサルティングを担当する。早稲田大学大学院理工学部修了。MS・同大学院文学部研究科社会学専攻修士課程修了(MA)。IODA(国際OD研究会)メンバー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。