マハーバーラタ戦記―賢者は呪い、神の子は戦う

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 322p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569625614
  • NDC分類 929.881
  • Cコード C0097

出版社内容情報

古代インドが生んだ全てのファンタジーの源流が、血湧き肉踊る新訳でよみがえる! バラタ族の壮大な戦いと愛のドラマを一冊に集大成。

ダルマを会得した賢者の秘術には神ですら逆らうことはできず、一度立てた誓いは何が起こってもひるがえすことはできない。神の子があやつる戦車は宙を飛ぶが、生涯唯一のうそがそれを地上に落とす……。物語の完成度、膨大な分量、そして無類のおもしろさでアジア文学の最高峰に輝く『マハーバーラタ』が、エキサイティングな口語新訳で、今、よみがえる。

▼『マハーバーラタ』は、5世紀にインドで成立した、王族の兄弟の壮大な戦いの歴史を描いた大叙事詩だ。原典は20万行に及び、物語の魅力のみならず、本文中の『バガバッド・ギーター』に代表される美しき哲学思想により、インドの国民的文学となっている。日本の『今昔物語集』や歌舞伎にも影響を与えており、アジア人必読の古典のひとつといっていいだろう。

▼本書はこの大作を一冊に集大成した待望の決定版である。叙事詩の魅力である抜群のリズムを日本語で再現し、最高のファンタジーをお届けする。 

●第1部 祖先 
●第2部 一族 
●第3部 帝国 
●第4部 戦い 
●第5部 平和

内容説明

神もひれふす賢者の秘術インド哲学の美しい結晶「バガヴァッド・ギーター」そして伝説の王族の大戦争へ…。アジア史上最高の文学を、魔法の口語新訳で1冊に集大成。

著者等紹介

シンプソン,マーガレット[シンプソン,マーガレット][Simpson,Margaret]
イギリスの作家、児童文学者。創作活動と並行して、クレオパトラ、エリザベス一世などの伝記執筆や、世界各地の民話の収集・編纂、古典文学や文豪の紹介・解説を精力的に行なっている

菜畑めぶき[ナバタケメブキ]
英米文学翻訳家。ファンタジー、児童文学を中心に、幅広く文芸作品の翻訳に携わっている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あんこ

5
バーフバリ!バーフバリ!元ネタがマハーバーラタだというので読んでみた。本物は全18巻あるらしいがこちらの簡易版はとても読みやすくわかりやすい、かつ面白い。1つの血族が2つに別れ大きな戦になるんだけれど、勝ち負けついたところで終わらない。勝者も虚しい思いを抱き人生の最期に向かっていくというのは、なんというか、人類普遍の感情なのかなあ、今も昔も変わらないのかなあ、と妙にリアルさを感じた。登場人物の生きざまだけではなく死にざまも印象に残る物語なんだなあと思った。2018/06/09

獅子舞

4
★★★★☆ 初のマハーバーラタ!入門というか導入として手に取りました。用語の意味や人名地名の一覧も載っていてとてもわかりやすく、さくさく読めました!闘いの躍動感は薄いけれど、信仰心、宗教に基づく哲学的な思想や充足感を味わうことが出来ました。 個として“我”を見つめること。しかし全ては神の“意識”のあらわれってところでしょうか2018/01/30

in medio tutissimus ibis.

3
本来全体の五分の一程度であるという大戦争に関わる本筋のみ(ナラ王とサーヴィトリーは挿入されていたけど)で構成されている。曲りなりなりにも初めて通して読んだ感想。クリシュナが人気あるってのがいまいちピンとこない。ガンダーリー王妃の言うとおりこいつが多くの悲劇の黒幕じゃね? ダルマや我(アートマン?)に関する宗教哲学的なところをくみ取れてないからかもしれないけど……。一つの血族から分かれた、直視しがたい現実に対し「目を閉ざす」血脈と「蒼白になりながらも見つめる」血脈の相克、というテーマは今回初めて気づいた。2015/02/17

もりげし

2
こんなに長いのにスイスイ読了。ものすっごい面白い!人物相関の描かれ方も分かり易くて混乱する事も少なく、補足の密度も丁度良く。とりあえずクリシュナ最強伝説って感じ。最後のカルナに関する描写は号泣してしまった。もっと出回っていれば人にオススメしたいんだけどなぁ…。2017/04/15

みづはし

2
マハーバーラタを読もうと思ってたんですが、本編が長すぎるので要約版?であると思われるこっちを先に読んでみました。本編をまだ読んでないので何とも言えませんが、自分が知ってるおおまかな粗筋と照らし合わせると、原典の流れに忠実だとは思います。戦争でパーンダヴァはカウラヴァを打ち破りますが、敗者が間違っているという描かれ方はしていません。「悪役を担う者達もまた神の意識の現れであったのだ。」という深い言葉で物語は締めくくられています。2014/10/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1148653
  • ご注意事項

最近チェックした商品