新しい哲学を語る

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569625386
  • NDC分類 304
  • Cコード C0030

出版社内容情報

日本人の精神の復興を説く憂国の対論集。

道徳を忘れ、宗教心も失い、倫理なき社会に陥った日本。「哲学をベースにした社会」の構築こそ急務と説く憂国対論。

日本の政官民に蔓延している不祥事。それは「道徳」も「良心」も「倫理観」も喪失し、ただ「欲望」のままに日本人が生きるようになってしまった結果ではないか。また、凶悪化する少年犯罪も、学校で人間として最低限必要なルールを教えていないからではないか。一方、海外に目を転じれば、キリスト教とイスラム教の血で血を洗う闘いが続いているが、なぜ人類は「憎悪の連鎖」を断ち切れないのか……本書は、日本を代表する哲学者と経営者が、胸襟を開いて語り合った憂国対論。人間一人ひとりが生き方を変えなければ、地球は荒れ野になり、修羅場と化すと警告する一方で、人類が長い歴史のなかで培ってきた「慈悲」「愛」「仁」「自利自他」などの精神を基盤に置いた社会を早急に構築すべきと説く。人間は何のために生まれてきたのかという根本的な問題も論じ合っており、不安と混沌の世紀を乗り越える知恵が散りばめられている。日本人必読の書といえよう。

●第1章 哲学なき現代の不幸 
●第2章 道徳の復興こそ急務 
●第3章 働く意義と「利他」の精神 
●第4章 宗教を見つめ直すとき 
●第5章 宗教と人類の未来 
●第6章 哲学をベースとする社会を 

目次

第1章 哲学なき現代の不幸
第2章 道徳の復興こそ急務
第3章 働く意義と「利他」の精神
第4章 宗教を見つめ直すとき
第5章 宗教と人類の未来
第6章 哲学をベースとする社会を

著者等紹介

梅原猛[ウメハラタケシ]
1925年、仙台生まれ。京都大学文学部哲学科卒業。立命館大学教授、京都市立芸術大学学長を経て、87年~95年まで国際日本文化研究センター初代所長を務める。現在、同センター顧問。72年『隠された十字架―法隆寺論』(新潮社)で毎日出版文化賞、74年『水底の歌―柿本人麿論』で大仏次郎賞を受賞。99年文化勲章受章。「梅原古代学」「梅原日本学」と呼ばれる多くの著作がある

稲盛和夫[イナモリカズオ]
1932年、鹿児島生まれ。鹿児島大学工学部卒業。59年、京都セラミック株式会社(現京セラ)を設立。社長、会長を経て、97年より名誉会長を務める。また84年に第二電電(現KDDI)を設立、会長に就任。2001年より最高顧問。一方、84年に稲盛財団を設立すると同時に「京都賞」を創設。毎年、人類社会の進歩発展に功績のあった人々を顕彰している。他に、若手経営者が集まる経営塾「盛和塾」の塾長として、経営者の育成に心血を注ぐ
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ムーミン

25
哲学のなさというか、哲学が軽視されている今の世の中に対しては、危惧している者の一人です。多くの人たちが耳を傾けようとする言葉を発することのできる人が現れてほしいと願います。2022/04/20

岩井 靖

3
「働く目的は心を磨き人間性を高めること」このことを心に仕事をしていきたい。 「うまくいくかどうかは私の「心の様相」ただ一つにかかっている」 最近の私は公私ともによくないことがおこっている。これはまさに私の最近の「心の様相」がまったくひどかったからだ、ということを痛感している。2012/04/07

愛希穂

1
後で2011/08/06

ミカヅキカゲリ

1
老人の自慢話に思えた。2011/05/07

RIE5

1
憂国と悲嘆だけではなくてこれからのこの国への願いと祈りが語られていた。柔らかい対話だけど力強いのは、著者二人がそれだけ真剣で断固とした思いをお持ちだから。宗教を毛嫌いするのではなく信徒になるならない別にして、ひとつの哲学としてとらえてみると、また違ったものの考えを得ることができるんやなと知った。折角色んな宗派があるのやからそれぞれの考え・教えを知るのも教養なんやなあ。忘己利他(もうこりた=もう懲りた)という言葉がいいなあ。2010/02/07

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